『ものづくり』からできること

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第15回
「陰影」は存在感

私は、絵を描くことや写真を撮ることが好きです。晴れた日にカメラを持って公園へぶらりと散歩に出掛けることも多くなりました。公園には私と同じように首や肩からカメラをぶら下げ、撮影ターゲットを探す人やイーゼルにキャンパスを乗せ、腰据えて写生に取り組む人の姿をよく見かけます。天気の良い日の公園は本当に気持ちよく歩くことができますね。まだ2月とはいえ、春に向けての時の香りをどことなく感じられるような気がいたします。(地域によりその感じる時期は多少異なると思うのですが・・・)

さて、天気の良い日は暖かい日差しが目に映るものを印象付けます。景色がはっきり見えるので気分も明るくなりますよね。この「景色がはっきり」する理由は、単に色が良く見えるからだけではなく、ひとつひとつのモノに陰影が存在することによりそのコントラストが高くなるからです。もちろん、理由はそれだけではありませんが、今回は、「陰影」に着目したいと思います。

曇天時は周囲全体の陰影が薄く、コントラストが低い状態です。中心となる被写体がその背景にとけ込んでしまうイメージとなりますが、写真や絵画ではその使い方によっては作者の意図するところかもしれません。ただし、切り取られた画面の中で主体を強調する場合には、やはりコントラストを強めにする必要があると思います。このコントラストをはっきりさせる事とは、明暗をつけること、つまり「かげ」をしっかり作る事と言って良いでしょう。

そこで、「かげ」には2種類あることをみなさんはご存知でしょうか?「陰影(いんえい)」と書けばお気付きかと思います。答えは「陰」と「影」です。その違いは、下図のとおり。

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