『ものづくり』からできること

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第19回
もう、パッケージはいらない!

日本では今が雨季。雨季なんて言うと、熱帯地方でもないのにちょっと大袈裟でしょうか。しかし、近年の降水量に変化があるように思うのですが実際はどうなんでしょう。いえいえ、この時期の降水量と言うよりは、雨の降る日が少なくなったような気がいたします。

さて、この時期に注意しなければいけないのが衛生面です。台所の生ゴミがとくに気になる季節です。しかし、毎日毎日これだけ多くのゴミが出るのが不思議でなりません。そこで、ゴミ袋の中身を見ると・・・

生ゴミに混ざってゴミ袋を賑わせているその正体は「商品パッケージ」。肉、魚、野菜などは発泡スチロールにラップが多く使われています。これらは再生されるため、分別して回収することになっているので生ゴミとは一緒に捨てる事はないかもしれませんが、問題は紙箱パッケージなどです。「混ぜるだけで○○○の出来上がり」的な食品レシピが便利で品揃えが多くなりました。(我が家の食生活が分かってしまいますね。笑)
それに加え、ゴミ袋には生ゴミ以外のすべていらない可燃物が集まります。勿論、先ほども言いましたが、発泡スチロールやペットボトルのように再生される種類の商品パッケージがゴミとして分別されます。

皆さんに知ってもらいたいのは、それらのゴミのすべてを消費者がお金を出して購入している事、そして処分するにもお金を払っているという事です。いらないモノを買って、捨てるために再びお金を使う。ゴミ出しにお金を使っている意識はあまり無いと思いますが、実際には税金などで賄われている部分です。私たちは毎日、浪費となる「二重払い」を行っているのです。なんとも、もったいない話ですよね。

商品パッケージの役目は、
・ 商品自体の保護
・ 流通における管理性
・ 存在感(宣伝効果)
大まかなところで以上の3つになります。この3つを見ていただいて、パッケージを無くす事が難しいと分かると思います。しかし、これらを消費していなければ生活に多少なりとも余裕が持てるのも事実です。また、資源の無駄も減らす事ができます。

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