『ものづくり』からできること

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第19回
もう、パッケージはいらない!

では、どうすれば良いのか・・・
商品パッケージをすべて無くすことはできません。ただし、商品によっては極力、減少させることが可能です。例えば、食品でいうとレトルトもの。レトルトといえばカレーが想像しやすいと思います。レトルトカレーには真空パックに外箱が付いてます。その外箱を排除し、真空パックを箱型にするという考え方はどうでしょう。調理の仕方、内容物などのインフォメーション、そして商品の特徴となるデザインを施します。いかがですか、これで1つ余分なものが無くなりますよね。業務用には既にこのようなやり方が多く使われています。当然、パッケージが無くなれば商品単価も下がります。ゴミを出さない事が個人にとっては大きな利益に変わるものと言えるのです。

もし、このような商品形状に変化があれば販売店での陳列を今までとは違ったやり方にしなければいけなくなる可能性も出てきますし、流通自体の見直しも必要になると思います。また、パッケージ業界に打撃を与えることにもなるでしょう。考えなければいけない事がたくさんありますね。でも、ゴミを減らして出費を減らす。考える価値は十分にあると思いますが、皆さんはどう思われますか?
ここまで書きながら私が思い浮かべるのは、昔、自転車でやってくる豆腐屋さんに器を差し出す母親の姿です。口に入るものしか貰わない・・・これが、理想的な環境だったのかもしれません。

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