ベッドのポジション

過去の当コラムでも、壁に守られる重要性について触れたことがありますが、寝ている間に風水の恩恵を受けたいのなら、頭は壁につけて寝ることです。これは吉方位やフライングスター風水など、ほかの風水の法則を考える以前に、絶対に守るべき事柄です。
吉方位や星からの良いエネルギーの恩恵は、寝室としての条件が整っていてこそ得られるものです。壁に頭をつけない寝室で吉方位を意識することは、ワイシャツを着ないでネクタイをするくらいおかしなことです。
物理的にも、壁に守られた状態は安定感が得られます。
一方、頭が壁に守られていない状態だと、寝ている間に頭上で気が動くので、安眠のレベルが必然的に下がります。
これだけでも、壁に頭をつけて寝ることの必要性をご理解頂けたのではないかと思います。

さらに、寝室の風水には
・頭を窓またはドアに直接向けてはいけない
・足も窓またはドアに直接向けてはいけない
というタブー事項があります。
寝ているときは非常に無防備な状態なので、気の出入り口に頭が向いているのは常に危険にさらされているのと同じだと考えられています。
そして、「死人の寝方」をご存じでしょうか?死んだ人の魂が出て行きやすいように、足をドアに向けるという慣わしは昔からあります。私も親類が亡くなったとき、葬儀屋さんが遺体の足をドアに向けて寝かせたのを見て、「あー、これか」と感心したものです。
生きている私たちの魂は出て行かせる必要がないので、足が直接ドアに向かないようにベッドのポジションを調節してください。

風水とか迷信的な部分を除いても、無防備で無意識な状態でも安心して眠れる寝室をつくることの大事さは、ご理解いただけたのではないかと思います。