私が見つけたライフワーク(2)

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第4回
冬に咲くミステリアスな山野草

名前だけでもミステリアスな花ですが、花の咲き方にも不思議な部分があります。
ホトケノザは、図鑑を見ると花の時期は大体4~6月と書いてありますが、実際にその辺を歩き回ると、一番よく見られるのは12月から3月にかけてなのです。
実は、それには理由があります。まともに説明すると難しい話になってしまうので、分かりやすく話しましょう。スタミナドリンクを土から貰っているのです。もう少し正確に言うと、土の中の菌類と共生していて、菌類からある力を得ているようなのです。

[写真2]畑では放っておくと一面に広がってしまいます。

本来は春から初夏にかけて咲く普通の花だったものが、最近、菌類から力を得て冬でも群生して咲けるように変わってきたのだといわれています(これが、前述で「最近」という言葉を使った理由です)。ただ、パワーを得た代わりに副作用もあって、ときには集団で病気になって枯れてしまうこともあるそうです。

少し気になるのは、菌の由来が土壌改良材にあるらしいということです。冬にかれんな花を楽しめるのはうれしいことですが、人間の都合で力を得たものの、体調のバランスを崩しやすくなったのは少し気の毒な感じもします。将来もっと悪い影響が出なければよいのですが…。

ホトケノザも小さい花なので、例のごとくアップにすると楽しめます。遠くからだとただの赤い筒状の花にしか見えませんが、アップにしてみると、上の部分が帽子に見えます。冬の日だまりの中で、赤い帽子がとても暖かそうです。

[写真3]アップで見るホトケノザの花

ところで、ホトケノザは「仏の座」と書きます。写真4の葉っぱの様子を仏の台座に見立てたのが名前の由来だといわれています。仏の台座は蓮華(レンゲ)なので、見方によってはそんな風に見えなくもありません。

[写真4]仏の座といわれるのはこの葉の形状からです

しかし、もっとホトケノザに見える見方があります。これは私も今回初めて気がつきました。花を後ろから見るのです!特に、頂点に花が一つのときが最もそれらしく見えます。
写真5と6を見てください。どうです?仏様が台座に立っているように見えませんか?

[写真5]
[写真6]

後ろから見ると、蓮華台に立っている仏様のようです。
これこそ「仏の座」だと思いましたが、昔に名付けた人(または人たち)がそこまで気づいていたかどうかは定かではありません。

特に寒いところ以外なら、この花は冬の畑に行けば必ず見られます。もし見つけたら、しゃがんで花を後ろから見てください。きっと「仏の座」が実感できると思います。

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