ライターHの“デジモノ”放談

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第5回
電子書籍を自分で作る! “自炊のススメ”

「自炊」という言葉から何を連想されるだろうか? 多くの人は、一人暮らしをしていた若いころに自分で食事を作って食べた……といったシーンを思い浮かべたことだろう。

だが1年ほど前から、“自炊”という言葉が別の意味合いで使われるようになった。ここで言い表したい自炊とは、書籍や雑誌などをデジタルデータとして取り込む作業のことだ。自ら「電子書籍」を作成し、iPhoneやiPadといった新しいデジタル端末で閲覧しようというのである。

なぜ、自分で電子書籍を作成するのか? 電子書籍元年といわれた2010年。iPadを始め、ソニーやシャープから電子書籍端末が次々と発売された。さらに出版社と新聞社、印刷会社、取次会社、そして大手書店までもが電子書籍の販売に力を入れ始めている。しかし、電子化されているのは一部の書籍や雑誌だけ。すでに紙で持っている書籍や雑誌を、電子版で買い直そうという人も少ないのが現状だ。

また、溜まっていく一方の書籍や雑誌を整理する目的もあり、自炊という自前の電子書籍作りを選ぶ人がでてきたのだ。

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