ライターHの“デジモノ”放談

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第3回
両親へのプレゼントに「iPad 2」を選んだ理由

「FaceTime」と「かな入力」を決め手に

次に、初代iPadではなく、新型のiPad 2を贈ろうと思った決め手について説明したい。冒頭にも書いたが、iPad 2は、筆者が求めていた2つの条件を満たした。この条件とは「FaceTime」(フェースタイム)と「かな入力」のキーボードである。

FaceTimeとは、アップルが提供している無料のビデオ電話ソフト。映像と音声を互いに送り合うことで、電話のように会話ができる。必要なものはFace Time対応の端末と、インターネット回線と無線LAN環境だ。iPhone 4からFaceTime対応が始まり、現行版のiPod Touchや、アップルのパソコンなどへと、対応機種が増えてきている。

初代iPadは、iPhone 4より前に発売した製品のためFaceTimeを使えなかったのだが、iPad 2では前面と背面にカメラを搭載。FaceTimeに対応した。FaceTimeのアプリも最初からインストールされているので、初期設定さえしておけば、機械操作の苦手な人でもすぐに使える。実家に帰省したときに環境を整え、これからFaceTimeを電話の代わりに使おうと考えている。

もう1つの決め手は、日本語の「かな入力システム」である。こちらはiPadの操作全般をつかさどるOS(オペレーションシステム)の「iOS4.2」から対応している。タッチ操作さが基本のiPadとはいえ、ウェブ検索やメールを使うには、文字を入力できないと話にならない。iPadは日本語入力用にパソコンと同じローマ字入力を用意してきた。パソコンユーザーには問題ないのだが、ローマ字入力に慣れていないパソコン未経験者には、この部分がネックとなっていた。

iPadのかな入力は、50音順にかなが並ぶスタイル。洗練されたシステムとはいえないものの、ローマ字入力に不慣れな人にとっては待望の入力方法であることは間違いない。このかな入力機能の追加により、ようやくパソコンもケータイも使えない母でもiPadを使いこなせると実感した。Wi-Fi版のiPad 2(16GB)は、実売価格で4万4480円。この程度の出費で喜んでもらえるなら安いものだ。母の日は過ぎてしまったけれど、小まめに家電量販店に足を運び、2台目のiPad 2を手に入れたいと思っている。

初代iPadより薄く、軽くなった「iPad 2」。「スマートカバー」(別売)を装着すると、カバーの開け閉めの動作で画面のオンオフができる


液晶画面が大きく、明るいので非常に見やすい。操作も画面上を触って操作していくスタイルなので、誰でもすぐに扱える


iPad 2から本体前面に追加されたカメラ。FaceTimeを利用するとき、このカメラで顔を撮影し、相手側へ送信する


「日本語50音キーボード」が用意され、ローマ字入力に慣れていない人でも日本語を入力できるようになった

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