ライターHの“デジモノ”放談

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第2回
iPadを写真ビューワへと変える「Eye-Fi」

「Eye-Fi」(アイファイ)という商品をご存じだろうか? Eye-Fiとは、デジカメなどに使われているメモリーカード「SDカード」の一種だ。デジカメ本体のSDカードスロットにEye-Fiを挿すと、撮影した写真が次々と保存されていく。

ここまでの動作は、普通のSDカードと全く同じである。違いが現れるのは、このあと。Eye-Fiは、本体に無線LAN(ワイヤレス)機能を内蔵し、撮影した写真を直接パソコンへと転送してくれるのだ。撮影した写真をパソコンへと取り込む作業――、カメラをUSBケーブルでパソコンとつなぐ、もしくはSDカードをパソコンのメモリーカードスロットに挿し込む――、という手間を省いてくれる。

このように書いても、「写真をパソコンへと無線転送することが、そんなにスゴイことなの?」と思われるかもしれない。おそらくEye-Fi本体を手に取ると、さらに商品の魅力が分からなくなる。何しろ外観はごく普通のSDカード。本体が黄色なので「ちょっと派手なSDカードだな」と思う程度だ。そんな商品なのに、驚くほど高い価格で売られている。

容量8GBの「Eye-Fi Explore X2」という商品が、家電量販店の店頭で約1万円。メモリーカードの値段は、年々価格が下がってきている。今や、容量8GBのSDカードなら、一流メーカーの製品でも4000円もだせば購入できる。Eye-Fiの価格は、その2倍強もするわけだ。しかし、この割高にも思えるEye-Fiが売れている。そして今後ますます、注目されていくと筆者は考える。なぜか? その理由を紹介しよう。

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