ライターHの“デジモノ”放談

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第18回
PS3とPS Vitaが変えた“テレビ録画生活”とは?

PS3で録画したテレビ番組をPS Vitaで見る

こうして2010年2月から始まったPS3での録画生活。torneは地上デジタル放送用のテレビチューナーを1基しか搭載していないため、2番組同時録画や録画中の裏番組視聴といった機能はないものの、個人利用の録画機としては十分に満足している。

ただ一つだけ誤算だったのは、録画した番組がたまっていく一方なこと。毎週放送されているクルマの情報番組やグルメ番組、バラエティー番組を自動録画予約すると、あっという間にHDD内が録画済み番組で埋め尽くされてしまう。録画番組を処理しようにも、自宅でボーッとテレビを見る時間がないのだ。

どうすれば録画したテレビ番組を減らせるのだろうか……。この問題を解決するために目を付けたのが、携帯ゲーム機の「PS Vita」だった。PS VitaにPS3で録画したテレビ番組をコピー(ムーブ)し、電車内やカフェなどで視聴しようと思ったわけだ。PS Vitaを動画プレーヤーとして使おうと思った理由は、もう一つある。それは、PS Vitaに搭載された5型有機ELディスプレーに一目惚れしてしまったからだ。非常に色が鮮やか。パッと見ただけでも、華やかな印象を受ける。スマートフォンよりも大きい5型の画面サイズも、動画の視聴には有利だ。

PS Vitaは5型と大きく、色鮮やかな有機ELディスプレーを採用している。この画面を一目見て、PS Vitaを動画プレーヤーとして使おうと考えた

動画プレーヤー「PS Vita」の実力はどうか? 動画上に映し出される動画の画質は、申し分ない。思った通り、大画面と発色の良い有機ELディスプレーは大満足だ。気になっていたPS3からPS Vitaへの動画のムーブも軽快。PS3は録画時にPS Vitaへムーブする動画ファイルを同時に作成する機能を用意している。この機能を有効にしておけば、ムーブ作業の時間はわずかで済む。

屋外での利用を前提に考えていたが、購入してみると自宅内での方がよく使っている。デスクのかたわらに置いておけば、作業しながらたまったテレビ番組を視聴できる。就寝前、ベッドの上で使うことも多い。自宅だと、前回紹介したロジクールのBluetoothスピーカー「Mini Boombox」をPS Vitaに接続できるので、迫力ある音で録画番組を楽しめるのもポイントだ。そのうち、入浴中にも録画番組を楽しんでみたいと思っている。

PS3とtorne、これにPS Vitaを組み合わせることで、テレビ番組のインプット(録画)からアウトプット(視聴)までの環境が整った。お一人様用の動画視聴環境をそろえたいと考えている人は、筆者が実践するPS3とPS Vitaの連携を選択肢に入れてみてはいかがだろうか。

自宅では、ロジクールのポータブルBluetoothスピーカー「Mini Boombox」(実売:7980円)を使って、PS Vitaで再生した音声を出力している。本体内蔵のスピーカーを使うよりも迫力のある音で、録画番組を楽しめる

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