ライターHの“デジモノ”放談

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第24回
MNP契約で高額割引を狙う! 今時のスマートフォン購入方法

次に狙うのはNTTドコモからソフトバンクへの出戻りMNP

筆者がGalaxy Noteと共に購入した、NTTドコモのフォトパネル端末。月額600円の維持費がかかるため、結果的に高くつくと考える人もいるはずだ。しかし、これもまた筆者なりの戦略があってのこと。このNTTドコモのフォトパネルは、3キャリアが販売するフォトパネル端末では唯一、MNPを使って他社のスマートフォンを購入できる。つまり近い将来(購入してから90日経てばOK)、ソフトバンクやau、イー・モバイルの端末をMNPで購入できるのだ。

こちらが、本体代金を割り引くために購入したNTTドコモの「フォトパネル 04」。携帯電話3者のうち、NTTドコモのフォトパネルだけが基本プランを音声通話契約プランへ変更でき、MNP契約で他社のスマートフォンへ乗り換えられる。購入したショップの店員からも「3カ月経ったら、このフォトパネルを使い、他社の端末をMNP契約で購入した方がお得ですよ」といわれた。どうやら一部では、MNP契約の踏み台として浸透しているようだ

Galaxy Noteのような大幅割引の端末を狙うのもよいし、端末代が高くても絶対に買うと決めた端末を狙ってもいいだろう。かくいう筆者の本命は、今年後半に発売されると思われる、次期iPhone(できればLTEに対応したiPhone 5)。この次もSIMフリー版iPhoneを手に入れたいと思うが、すぐには買えそうにないため、まずはMNP契約で国内版のiPhoneを手に入れようと画策している。

気づけば1年に何台もスマートフォンを購入する……という生活が、一般の人中にも広がり始めている。土地転がしならぬ、スマートフォン転がし……といったような状況だ。それほど現在は、1つの携帯電話会社を使い続けるほど、損という気がしてならない。実際、NTTドコモの場合、月々サポートの金額は、MNPが一番高く、新規契約や機種変更では安くなる。現在最も月々サポート額の大きい「SH-06D NERV」は、MNP契約で4200円。新規契約と機種変更では2520円となり、月額の割引額が1680円も少ない。人気端末のGalaxy S3 SC-06DもMNP契約が3465円で、新規契約と機種変更は2310円と1155円の差となる。

毎月の割引額が少ない携帯電話会社でも、販売店によっては、MNP契約で乗り換えユーザーに対して数万円の商品券を提供しているところがある。こういったMNP偏重の販売戦略が続く限り、まじめに1つの携帯電話会社を使い続ける気になれない。現時点では、機種変更ではなく、毎回MNPで他社に乗り換えながら、使っていくのが得策だろう。個人的には、MNP合戦ではなく、契約を更新したくなる魅力、顧客満足度を上げる取り組みに力を入れていって欲しいと持っているのだが……。携帯電話各社には、早急な方針転換を望みたいものだ。

こちらは、筆者の知り合いがMNP契約して手に入れた商品券の一部。一時期、端末をMNP契約するだけで利益が得られる(24カ月利用した場合の総費用より、特典となる商品券の方が高い)という状況になるなど、あらぬ方向で競争が激化した

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