ライターHの“デジモノ”放談

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第12回
iPadで文字を手書きしたい!個人輸入したスタイラスペンに感動

極細スタイラスならではの使いやすさ

Jot Proの魅力は、特徴的なペン先にある。ボールペンのペン先に、透明の丸いディスクが装着したような独特の形状をしている。なぜ、こういった形状をしているのか? 実際に使ってみると良さが分かる。

個性的なJot Proのペン先。本体はボールペンのようなスタイルだが、ペン先には小さなボール部と丸い透明なディスクが備わる

まず、細かい文字を書きやすいことだ。ペン先をよく見ると、先端に小さなボールがチョコンと付いていて、さらにそのボール部を覆うように、丸い透明のディスクが装着されている。iPadのタッチパネル式液晶が感知するのは、この小さなボール部になる。一般的なスタイラスと比べると、感知(接地)する部分は圧倒的に小さい。この仕組みによって、細かい文字を書き入れやすくしている。

丸い透明のディスクも重要な役割を担っている。使ってみて感じることは、液晶画面に押し当てたときにペンが安定すること。スタイラスには、ペン先を寝かせると感知されづらいという弱点がある。このため性能の悪いタッチペンは、ペンを垂直に近く立てて使わないといけない。Jot Proの場合は、45度の角度まで寝かせても認識するが、ペン先の角度を安定させてスムーズに入力するために、このディスクが一役買っている。

ディスク部が接地面に対して並行になることで、文字を書き入れやすくしている

ディスクが透明というのも重要なポイントだ。文字を書くとき、ペンは何度も液晶上を離れる。つまり、一画目から二画目へうつるとき、ペン先をどこまで移動させ、続きを書いていくかが重要になる。まあ、文字の場合は感覚的に入力することもできるが、ちょっとしたイラストを描こうと思うと難しくなる。太いペン先を持つスタイラスだと、入力したい場所と実際に入力される場所に、わずかながらの誤差が生じるためだ。この点、透明なディスクと極小の感知部を持つJot Proなら、ピンポイントで入力位置を決められる。

iPadには、手書きメモを取れるアプリが多数用意されている。例えば「7notes」(800円)というアプリ。これは手書きした日本語を認識して、テキストデータに変換できる機能を持っている。会議やセミナーなどを手書きでメモしておき、「後から変換」という機能を使ってテキストデータとして取り出すということもできるのだ。また手帳のように、自由に文字やイラストを書き入れられる「NoteShelf」(450円)や「Penultimate」(170円)といったアプリもある。

iPadの7notesで文字を入力してみた。このように細い線を書けるのが、Jot Proの魅力。透明なディスクにより、どの位置から文字(線)が入力されるのかも分かる

付属のキャップを装着することで、カバンに入れて持ち運ぶときもペン先を守れる

先に発売された「Jot」と違い、Jot Proの柄(黒い部分)には磁石が内蔵。iPad 2のフレームにピタッと貼り付けて持ち運べる

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