ライターHの“デジモノ”放談

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第14回
ジョブズの伝記で“読書スタイル”を改革する

複数の端末で本を読む! “クラウド読書”という楽しみ方

かくいう筆者自身も、ジョブズの伝記は電子書籍版で購入した。紙の書籍も捨てがたいのだが、電子書籍版を購入後、実践してみたいことがいろいろとあったのだ。

ジョブズの伝記を題材に、取り組んだこと。それは“マルチ端末での読書”だ。具体的にいうと、購入した電子書籍のデータをiPhone、iPad、Android、PCなどの端末に保存し、あとは端末をとっかえひっかえしながら、使いやすい端末で本を読み進めるという読書方法。紙の書籍ではできない、電子書籍ならではの読書方法といえるだろう。

紀伊國屋書店の「BookWeb」で購入したジョブズの伝記を、iPhone、iPad、Androidのスマートフォンとタブレット、そしてソニーの「Reader」という電子書籍端末へ送ってみた。このように複数の端末に保存して読み進められるのは、電子書籍ならではの読書方法だ

電子書籍を販売するネット書店の多くは、独自の電子書籍アプリ(電子書籍の閲覧ソフト)を開発して、パソコンやiPhone/iPad、Android向けに提供している。この電子書籍アプリを使うことで、購入したデータを2台以上の端末に入れ、持ち歩けるようになっている。

「複数台で本を読んだら、どこまで読んだか分からなくなりそう…」という課題にも対処している。アプリを導入した複数端末で、ブックマーク(栞)や最後に開いていたページを共有する仕組みを備えているのだ。筆者が電子書籍を購入した、紀伊國屋書店の「Kinoppy」もその1つ。iPhone/iPad、Android用のアプリを使い、読書の状況を共有できる。つまり通勤通学時などはiPhoneで読み、自宅に帰ってきたらiPadの大きな画面で続きを読み進められるのだ。

最後に読んでいたページを登録するには、「Kinoppy」アプリで開いた書籍を「ライブラリ(本棚)」に戻すという操作が必要になる。iPhoneやiPadを使っている人は、感覚的にホーム画面を押してアプリを切り替えてしまうため少々使いづらいのだが、慣れてしまえば大丈夫。複数端末を使う、クラウド読書を実践できるだろう。

「Kinoppy」のマーク機能を使用した例。iPhoneの同アプリで登録したマークが、iPadの同アプリ上から呼び出せる。このような共有機能を用意することで、複数の端末で書籍を読み進められる

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