つまり、直接金融に参加して、高い利回りを追求しようとする皆さんは、2つの方法のいずれかを選び、国や企業に資金を提供し、その見返りとして、高い利回りを得ることを狙う立場にあると言えるのです。

それでは、2つの資金提供方法の具体的名称は、何と言うのでしょうか。

その答えは、以下の通りです。

方法 その1 ・・・ お金を貸してあげる ⇒ 債券投資
方法 その2 ・・・ お金をプレゼントする ⇒ 株式投資

いかがでしょうか。どちらも、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。どちらにも共通しているのは、いつでも出し入れできる『流動性』や、必ず元本が保証される『安全性』を敢えて、放棄している点です。

その見返りとして、高い『収益性』の確保を狙えるのです。

すなわち、『流動性』や『安全性』を放棄して、高い『収益性』の確保を狙うことが、直接金融への参加、資産運用へのチャレンジといえるのです。この認識、つまり、自分が手にしている利回りの代償を忘れずにいることは、とても大切なのです。

次回は

債券投資をするにせよ、株式投資をするにせよ、いずれにしても、資金を提供する相手を選ぶのは、皆さんです。

それによって、生まれる未来の利益、場合によっては損失が異なります。

次回は、2つの資金提供方法のうちの1つ、債券投資について、お話をしたいと思います。