株価とは

ここまでのお話で、皆さんが、株主となった時、つまり自分の大切なお金を企業にプレゼントした時に、その見返りとしてもらえる3つの権利について確認してきました。

冒頭で、『株券』とは『出資証明書』であることをお伝えしましたが、この『出資証明書』には、前述の3つの権利がついているのです。

つまり、皆さんが株式投資をすれば、その企業の経営に対して、意見することができて、その結果、生み出された利益の一部を配当(お礼)として受け取ることできる立場になるのです。

なお、先ほどの3つの権利の中に、『返金を催促する』権利は含まれていませんので、出資した資金を回収したい事情となった場合においても、『お金を返してくれ!』とは言えません。

では、皆さんが株式投資にチャレンジした後に資金を回収したくなったらどうすればよいのでしょうか。

一度、資金を出資してもらった企業は、お金を返してはくれません…が、心配はいりません。

東京証券取引所などの株式市場では、この3つの権利が付与された株券(=出資証明書)を売買することができますので、皆さんは、赤の他人に、この権利書ともいえる株券を売却すればよいのです。

この時に適用される値段のことを、『株価』と呼ぶのですが、この『株価』と上手に付き合うのは、簡単ではありません。

安い時に買って、高い時に売ればだれでも利益が出るのですが、多くの個人投資家は、散々頭と時間を使っているにも関わらず、資金をどんどん減らしています。

次回は、この『株価』と上手に付き合う為の知識の整理をしていきたいと思います。