賢者の家計改善術

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第3回
自動車保有はセレブの証!?

皆さん、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの山田英次です。
東京ではすっかり桜も散ってしまいましたが、2013年に入ってからの景気回復がもたらしている希望の光は、しばらくは輝きを維持しそうですね。

さて今回は、自家用車の保有に関するメリット・デメリットをテーマにお話をしていきたいと思います。
実はこの「自家用車保有」というテーマ、家計のスリム化つまり節約を希望されるご夫妻が相談にいらっしゃった際、夫婦げんかになる一歩手前までヒートアップした課題でもあります。

車を買いたい夫、いらないという妻。
それぞれの主張を聞かせていただいた後に、「先生はどう思いますか!!!」とかなり興奮した口調で迫られたのですが、このような「お金に関する課題」に感情論で臨んではいけません。
「お金に関する課題」は、国語ではなく算数で考えると簡単に答えが出てきます。
クレジットカードの話と同様、今回も数字で考えていきましょう。

車の購入は現金で

皆さんの中にもいらっしゃるかもしれませんが、車のような大きな金額の買い物は、ローンを組むものだと決めつけている方は少なくありません。
その理由を聞くと、
1.一括で払ってしまうと急にお金が減るので不安になるから
2.みな、ローンを組んでいるから
といったような、おおむね2種の答えが返ってくることが多いのですが、どちらも合理的な理由とはいえないのではないでしょうか?

例えば1については、急にお金が減って不安になるのであれば、その減少額と同額の借金を背負うことにも不安を感じるべきですし、2については、みながローンを組んでいるからと言って、自らも負の金利を負担することを是とする妥当性は見当たりません。
もしどうしても車が生活上必要で、しかし手元に現金がないのであれば、ローンを組むしかありませんが、それ以外の理由でローンを組むことはお勧めできません。
ただし趣味の一環として、その金利の負担を直視しながら、どうしても今欲しい車の購入に踏み切るということであれば、それは損得を超えた話になりますから、結構なことだと思います。

でも車が欲しいと思っている人の中には、金利の負担を直視しない、またはできない人が少なくありません。
そのような人は、毎月の返済金額だけ確認して、「これなら大丈夫、払える!」と判断して購入に踏み切るわけですが、このときこそ総額でどの程度自分の資産が傷つくかを考えて頂きたいと思います。

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