フロム・ナウ的失敗しないマンション選び

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第19回
マンション供給の回復、それでも都心回帰が進む

震災以降、液状化などの不安から敬遠されていた湾岸エリアのタワーマンションの供給が再開され始めました。湾岸エリアのマンション販売の好不調を占うものとして注目されていた「プラウドタワー東雲キャナルコート」の第1期販売が250戸即日完売し、消費者が戻ってきているとの報道もありました。
こうしたことから、湾岸エリアでは今後多くの大規模タワーマンションの供給が進みそうです。このエリアでは地震の影響が懸念されるため、各マンションとも災害時の対応力を高め、消費者に安心感を与えることに注力している模様です。

しかし、こうした報道をうのみにしてよいものか?という疑問が私にはあります。現在における各マンションの販売状況をよく見てみると、必ずしも好調とは感じません。来場者があふれているモデルルームというのは、本格的な需要の回復を表しているわけではなく、震災以降に買い控えしていた顧客が一部戻ってきただけと考えるべきではないかと思います。
前号でも申し上げましたが、中規模マンションは、高めの価格設定により、販売状況は惨憺たるものですから、全体としての需要としては低く、今後さらなる価格下落リスクが高まるとすら感じます。したがって、こうした湾岸エリアでのタワーマンションでも同様のリスクがあることを加味した上で検討した方がよいと思います。

■斉藤ヒジリが注目する、現在販売中または今後販売予定の湾岸エリアタワーマンション

プラウドタワー東雲キャナルコート
ザ・パークハウス晴海タワーズクロノレジデンス
パークタワー東雲
パークタワー豊洲
ザ・湾岸タワーレックスガーデン

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