フロム・ナウ的失敗しないマンション選び

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第12回
50歳でマンションを買うということ

50歳というと、子どもも大きくなり、自分たちの老後についてそろそろ考え始める時期だと思います。理想的な老後の暮らしに必要なのは、十分な「預貯金」と「年金」などの定期収入、そしてローンが完済した「持ち家」。つまり、生活に困らない程度の財産でしょう。

生活費の中で、「住居費」は大きな割合を占めます。年金に対する諸々の不安を考えると、マイホームによって家賃負担から解放されていることは、特に安定した老後の条件となります。
しかし、20年、30年かけて返済してきたローンの対象物は、既に老朽化が進んでいます。戸建てであれマンションであれ、築年数が経過するに従って修繕コストはかさみ、場合によっては大規模なリフォームや建て替えも必要になってきます。マイホームを持つ場合、まずはそれに備えていくことを考えなければいけません。

日本の平均的なマンションは、およそ築40年くらい経つと、建て替えの話がちらほら持ち上がってきます。本当はもっと耐久性を持たせるべきですが、日本のマンションの多くは、高度経済成長期の政策が「質より量」だったこともあり、非常に安普請にできているのです。

30歳でマンションを買い、40年住んで、70歳になった時、建て替えが必要となったらどうでしょう?一般的な建て替え費用は、約2,000万円。それを老後の蓄えだけで賄える人は、どれだけいるでしょう。人生はまだまだ続くというのに…。
しかし、これが日本の住宅事情の現実なのです。

60歳で定年を迎え、その後数年は元気に働けたとしても、平均寿命である80歳台までの約20数年間は、大きな収入もなく、主に貯蓄に依存することになります。よって、大規模なリフォームや建て替えのための費用を確保し、それ以外に大きな支出を発生させないなど、綿密な収支計画を立てなければなりません。

そこで、50歳で新築マンションを買った場合はどうでしょう。90歳くらいまでは建て替えの心配もなく、ゆとりをもって住むことが可能です。つまり50歳は、「終の棲家(ついのすみか)」を買うタイミングとして適しているといえます。
しかし、50歳でローンを組める期間は長くて20年程度ですので、ある程度の頭金と継続的な収入が必要となります。もしその用意があるなら、すでにマンションを購入してローンを返済している方も、一度買い替えを検討してみてはいかがでしょうか。

一般的に「家は一生物」という考えが浸透していますが、人間の寿命は住宅のそれより長いため、買い換えをした方が現実的です。

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