フロム・ナウ的失敗しないマンション選び

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第15回
日当たりを確保するためのツボ

現在50歳前後の方の多くは、体も元気で何不自由なく生活できていると思います。 しかし、老後にはさまざまな変化があり、体力面はもちろん、趣味趣向も変わってくるでしょう。これについてはなかなか予想しづらいかもしれませんが、身近な例として、ご自身のご両親やご祖父母の暮らしを思い浮かべてみてください。良いヒントが見つかるかもしれません。

寒さは、年齢を重ねるごとに応えやすくなるといわれます。また、日光が健康に与える効果、特にメンタル面での効果は見逃せないものです。家で過ごす時間が多くなることを考えれば、日当たりは特に重視したいところです。部屋が南向きであれば申し分ありませんが、南向き以外でも、可能な限り日当たりのよい明るい部屋を選びましょう。

ここで注意したいのは、時間の経過とともに周囲の環境も変化してくるということ。特に、部屋の向かい側の環境には注意してください。将来、高い建物が建てば、日当たりはがぜん悪くなってしまいます。隣地に低層の建物が建っていても、将来高層マンションに変わる可能性もあります。向かい側が公園や河川などであればベストですが、そうした立地は限られます。
では、日当りが悪くならない環境とはどのような条件なのでしょう。その見極めのポイントを3点挙げます。

1.用途地域をチェック

「商業地域」や「準工業地域」と呼ばれるところでは、商店などと住宅が混在しています。倉庫などの低い建物が高層マンションなどに変わる可能性がありますし、工場などが遊戯施設などに変わる可能性もあります。
また、公務員宿舎や社宅などが、国や企業の財産処分により民間に売り出され、マンションやホテルなどに変貌し、環境が急変するケースもあります。
低層住宅地域であれば、高い建物は建てられないので安心です。
購入を予定しているマンションが、どの用途地域に該当するのかを調べておくことは、大変重要といえるでしょう。

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