フロム・ナウ的失敗しないマンション選び

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第34回
不動産バブルがくる?!

前回までは、現在マネーシフトが起き、それが不動産などに影響が出始めており、インフレの本質な流れになっている、ということについてお話ししました。

読んだ後、心の中がザワザワした方はいらっしゃいませんか?
「自分もこの波に乗り遅れてはいけない」
「早くマンションを購入しなくてはいけない」
と思った方は、ちょっと待ってください。資産家と同じような行動を取ることは危険です。純粋に自分の住宅としてマンションを買われる方は、少し別の視点が必要になります。
それは、もっと大局的な視野に立つことです。
マンション購入は、一生の中でも何度もない重要な決断です。
周りに流されて決断すると、さまざまなリスクを抱え込んでしまうことになりかねません。

今の50~60代の方なら、ご記憶にあるかもしれません。
こんなことが前にもなかったではないでしょうか?
そうです。80年代後半~90年代前半のバブルです。
価格が上がり出した不動産に投機を目的とした人が多く群がり、ババ抜きが始まったあの時代。こうした流れが始まってしまうと、高掴みをして大きな損を出す人が多く発生してしまいます。バブル時代、実際に経験された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
大局観なく、相場観なく、安易にマンションを購入することは非常に危険なのです。

これまで景気の波は何度かやってきましたが、その波に本当にうまく乗れた人はほんのわずかです。
さらに、その後の景気後退を見越して、まったく傷つかずに売り抜けられた人はほとんどいないということも忘れてはいけません。不動産のプロでも熱狂し、大きく痛手を被りましたし、投機を目的にゲームに参加した人の多くは敗者となりました。
ある大学の実験で、バブルの仕組みを研究した人がいます。
株などが上がっているときは、根拠なく「まだ上がる」と予想する人が現れ、それが投機の循環となり、バブルとなるのだそうです。
そして、先が見えない社会の変革期ほど、バブルは起きやすいとのこと…。

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