フロム・ナウ的失敗しないマンション選び

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第35回
今のマンション購入にちょっと待った!!

前号では、「現在のマンション市場はバブルか?」ということについて考えてみました。
その後、私が注目または推奨しているマンションについて、少し変化が出てきましたので、ご報告したいと思います。

まず、これまで高級マンションの動きが活発で、即日完売が続いている状況が続いていましたが、ここ最近は一般的なマンションについても売れ行きが好調になってきました。
数カ月間に渡って売れ残っていた住戸についても、続々と売れています。景気の循環が本格的に変わってきたと感じます。

不動産経済研究所発表の、2013年5月の首都圏マンション市場動向によると、供給戸数は千葉県以外で大幅に増加し、首都圏全体では前年同月比49.2%増の4967戸の供給となっています。
また初月契約率(マンション販売の好不調を判断する指標。70%以上が好調)は78.1%で、価格も前年同月比4.2%上昇と、マンション市場全体が活気づいています。
中古マンションについても、成約件数は前年同月と比べ、3割を超える大幅な増加となっています。
まさに現在、消費者が旺盛な購買意欲を持っているといえるでしょう。

景気が回復し、皆がそれを認め、住宅への投資を行っていく。
これは経済回復の大きな基盤であり、これ自体は歓迎すべきことなのですが、私にはひとつ気になっていることがあります。それは、引渡し(入居)の時期です。

マンションは、建物が完成する前に販売されます。一般的に「青田売り」といわれ、現物の代わりにモデルルームを見て契約をするのが普通です。
この場合、契約したマンションに入居するまで一定の時間がかかります。今売りに出されているマンションの中には、その期間が非常に長いものが多くなっているのです。

例えば、湾岸エリア(月島・勝どき・豊洲・東雲等)のタワーマンションは、契約から入居まで短いもので1年以上、長いと2年程度かかります。
これらだけでなく、一般的なマンションにも入居まで丸2年かかるものが見られました。
建築工期が長い大規模なタワーマンションならともかく、一般的なマンションとしては異例の長さです。

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