フロム・ナウ流 有料老人ホームガイド

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第14回
“自宅と同じように”を追求する“大人”のホーム 〈アミーユレジデンス野川〉(1)

入居をためらわせる、子ども扱いの恐怖

威風堂々としたつくり。アミーユは地元密着志向。ご入居者はご近所の方が多いそうです。

高齢者が“大人”であるのは“あたりまえ”ですよね。

でも、どこのホームでも大人として遇されているか…というと否定せざるを得ません。 20代のスタッフが、まるで幼児に接する態度でケアしているホームもあるし、幼稚園か小学校みたいなお遊戯や歌をレクリエーションに取り入れているホーム(これは結構多い)も少なくありません。
もちろん、私がこのコラムでご紹介してきたホームは、いずれもご入居者の尊厳を大切にし、人生の先輩として敬意を払って接しているところばかりですが、それでも、自由な生活をあるていど制限していたり、(こんなレクリエーションをご入居者は望んでいるのかな?)と疑問に感じることもありました。

元気なうちに入るホームは別ですが、要介護度の高い方が入居するホームというのは、保護する要素が強い分、一個の大人としての部分は犠牲にされがちなものだと思います。

「人間っていうのは高齢になると、だんだん子どもに帰っていくんだよね」とか、 「お遊戯みたいなレクリエーションだって、本人は喜んで参加していることもありますよ。男性も、一度童心に帰ってみたかったという人もいますから」などと解説してくれる福祉系の友人もいます。
そりゃなかには、子どもに帰って、自分の孫みたいなホームのスタッフにすべてを委ねる生活を望んでいる人もいるでしょう。
でも、そうでない人も確実にいるわけで、そういう人にとってはこうしたホームの現状ははなはだ苦痛だと思うのです。

身体的に不安があっても老人ホームには入りたくない。他人の世話にはなりたくない。という方の多くは、大人として当然あるべき自由な生活を制限されることや、集団生活でやりたくないことを強いられる恐怖を懸念しているのではないでしょうか。

そんな方々にご紹介したいのが、『アミーユレジデンス野川』など株式会社メッセージが運営する『アミーユ』の施設です。

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