フロム・ナウ流 有料老人ホームガイド

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第4回
ライフ&シニアハウス 港北2 協働でつくる理想の「ハウス」

地域の雇用創出にもなっているワーカーズ・コレクティブ

レストランから直接出られるウッドデッキ。
昨年の夏には、近所のみなさんも招いて
「たこ焼きパーティ」をしたそうです

さて「協働」は建物をつくるだけでは終わりません。

そこから先もユニークで、
事業運営主体は「株式会社 生活科学運営」、
住まい方のコーディネートは「NPO福祉マンションをつくる会」、
介護、食事、清掃、洗濯などの生活支援は「ワーカーズ・コレクティブ」、
という三者が連携して運営しています。

三者の音頭を取っているのは株式会社 生活科学運営で、同社は「協働」という考え方を基盤に、介護付有料老人ホーム以外にも、さまざまな形態のハウスを、東京、埼玉、神奈川、千葉、静岡、愛知、京都、大阪といった地域で展開しています。

「ワーカーズ・コレクティブ」とは、“あったらいいな”と思う「もの」や「サービス」を自分たちの力でつくるために、仲間が集まり、資金と労力を全員で出し合っている事業体だそうです。

「ライフ&シニアハウス 港北2」の生活支援は、地元のワーカーズ・コレクティブに業務委託されています。

それも1つのグループではなく、「ソフィア(介護サービス)」「和(食事サービス)」「れいんぼう(洗濯と清掃)」と3つの別グループがそれぞれを担っているとのこと。

介助されて入る浴槽もヒノキ。
掃除が行き届いていました

案内してくださった株式会社 生活科学運営の入居相談員の方は、
「ワーカーズ・コレクティブのみなさんは、働かされている感がないですよね。イキイキと、すごく楽しそうですし、自分の親御さんにしてあげたいサービスを心を込めてしているように見えます」と話していましたが、私もそう感じました。

加えて、ハウス周辺の主婦の方などが、可能な時間を分け合って働いている…というスタイルは、まさにワーク・シェアリングですよね。

老人ホームが地域に対して、働きやすい形での雇用をもたらすというのはとてもいいことだと思いますし、また地域の方々が中に入ることで、老人ホーム自体も地域に溶け込むことができる。これ、いいと思います。

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