フロム・ナウ流 有料老人ホームガイド

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第16回
手の届きやすい価格で叶える田園都市ライフ 住宅型有料老人ホーム〈みらい園・美しが丘〉

園芸クラブが作業中でした。土いじりは楽しいし、後で食べる楽しみもあり、いいと思います。

特に私が気に入ったのは、回廊型の建物の中庭に設けられた、約250㎡の菜園です。 園芸クラブとして、野菜や果物を育て、収穫することを、入居者自らに楽しんでもらおうというプログラムで、見学当日も指導員と一緒に入居者さんが作業にいそしんでいました。

この施設は、周辺もすごくのどかで、畑もいっぱいある環境なんですが、やはり建物の真ん中に広い畑があるというのは安心感があります。
私の母も土いじりがとても好きで、現在も田舎で家庭菜園をしているため、「母もこういうところなら楽しく過ごせるかも」と思いました。

バランスも彩りもいい食事。私が食事をした老人ホームの中でも、レベルは高い方です。

食事も試食させていただきました。
入居者さんと同じ食事です。なお、未来設計のホームの場合、見学初回は無料で試食できるので、食べてみるべきだと思いますよ。(2回目以降は有料)

この日の食事は海鮮料理。生臭さもなく、おいしかったです。
茶わん蒸しもついていて、ボリュームもなかなか。
お酒が飲めるバーコーナー(といっても、飲めるのはイベントのときだけみたいですが)もありました。

全室個室で、定員は70名。
料金は、「プランⅠ」の場合、入居一時金280万円、月額利用料269,500円。
日常生活支援費や食費は含まれていますが、治療食や特別食、おむつ代、医療費、新聞代、買い物などは、別途費用がかかります。
さらに介護・看護サービスを受けるには、居宅介護支援事業所・訪問介護事業所・訪問看護事業所との契約が別途必要となります。

また、いよいよ医療対応が必要になったり、重度の介護状態になったりしたら、入居一時金の差額を支払えば、「未来邸」「未来倶楽部」などのグループ施設に移ることもできます。業界大手のW社などは、新たに入り直さないといけませんから、この点は注目すべきでしょう。

安いとはいえませんが、このクラスの設備・サービスから考えれば、かなりリーズナブルだと思います。

加えて、私が見学の際にいいと感じたのは、サービスから入居時の必要事項、またお金のこと等々、書類を提示しながらかなり細かく説明してくれたことです。
運営ノウハウが確立されていることがストレートに伝わってきました。

昨今、この業界には異業種からの参入が増え、中にはシロウト丸出しの施設もあり、また運営母体がコロコロ変わることもあり、入居者はさぞ不安だろうなと感じることが時々あります。
その点、未来設計はしっかりしているので、老人ホームについて研究するのなら、見ておく価値は十分にあるでしょう。

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