フロム・ナウ流 有料老人ホームガイド

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第13回
ホーム選びをサポートしてくれる岡本典子さんに聞く! FP的ホームチェックのすすめ

ファイナンシャルプランナー
岡本典子さん
CFP®※、一級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、ハウジングライフ(住生活)プランナーの資格を有し、高齢者施設の種類と選択etc.のセミナーを行うなど独立系FPとして活躍しています。

100歳までを見越したホーム選びのポイント

玉石混交の有料老人ホーム。安心できて、自分にぴったりなホームを選ぶには、消費者の側になってサポートしてくれるプロフェショナルの力が必要だと、私は思います。

ですが、有料老人ホーム選びのプロフェッショナルなんて、今の日本には厳密には存在していないでしょう。

そんななか、私が注目しているのがFP(ファイナンシャルプランナー)の動きです。

有料老人ホーム選びをサポートしようというグループを立ち上げている人たちもいますし、老人ホーム協会でも、会費5万円でホーム選びをFPがサポートするNPOを立ち上げたという記事を9月に高齢者住宅新聞で読みました。(でも協会のひも付きだと、公平性を担保できるのかどうか、心配ではあります)

ただ、FPはべつに老人ホームや介護のプロではないわけで、そのあたりの知識や目利き力も兼ね備えた人…となると、数少ないのが現状のはず。

そこで、数年前から独自に有料老人ホームやケアハウス、特養など高齢者施設を120軒ほど見学し、目利き力を磨いているFP、岡本典子さんにお話を伺ってみました。

岡本さんは、FP的視点からの『有料老人ホーム選びにおいて大切なこと』として次のように教えてくださいました。

①身の丈に合ったホームを選ぶ

自立した生活ができるうちは在宅で過ごせても、要介護3以上はむずかしい。要介護4,5になってからではホームの見学などもできなくなるので、元気なうちに、自分の資産の棚卸などをして身の丈を知り、入りたいと思う施設の選定、資金の試算等をするべき。 人生100年時代においては、100歳までの支払いを見越した、資産設計をしましょう。

②倒産の可能性が低いホームを選ぶ

施設の経営状況の見分け方には、いくつものコツがある。
財務諸表、入居率、職員の離職率、親会社についての情報収集などをして、しっかり判断したい。

③情報、計画の更新

元気なうちに身の丈を知り、ホームの経営状況を知り、さらに自分の感性や希望に合ったホームをピックアップしていたとしても、現状は年々変化するもの。
最新情報の更新は重要!

…どれも、シロウト、そして個人ではむずかしいと思いませんか?

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