今だからこそ考えよう~自分に合った食事と運動のいい関係

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第28回
食べてカロリー消費率アップ!TNFのふしぎ

ダイエットを始めるとき、まず行うのは食事の量を減らすことですよね。太る原因は、やはり食べ過ぎですものね。
確かに、食事の量を減らすことはダイエットに必ず必要です。でも同時に何を食べるのか、どのタイミングで食べるのかなど、食事の内容に少し気を使うだけで、随分違う結果が出ます。

皆さんは、食べ物を消化するために胃でもカロリー消費していることをご存じですか?無意識のうちに胃が消化する際に行われているこの作用を、TNF( Thermic Effect of Food)といいます。直訳すると、「食べ物による熱効果」という意味です。
食事をすると、食べ物を消化・吸収するプロセスでエネルギーが消費されます。消費されるカロリーは、どんな種類の栄養素を摂取するかによって変わってきます。

炭水化物や脂肪を単独で摂取した場合は、総消費カロリーの約5%が消費され、タンパク質単独で摂取した場合は総消費カロリーの約25%が消費されているといわれています。
ただ、3大栄養素のうち1種類だけを食べることはまずありません。(ちなみに3大栄養素とは、炭水化物、タンパク質、脂肪のことです。炭水化物は、米、パン、パスタなどに多く含まれ、タンパク質は、肉、魚、卵などに多く含まれています。また脂肪は、バターやオリーブオイルなどいわゆる油に多く含まれています)

例えば、おにぎり1つでも、炭水化物もタンパク質も含まれるように、一度の食事で常に2種類以上の3大栄養素を摂取しています。よって、総消費カロリーの4〜10%が、胃でカロリー消費されているといわれています。
ただ、タンパク質を単独で摂取した場合の消費カロリーを見て頂くとわかるように、タンパク質を多く摂取すると、体作りに役立つだけでなく、何もしなくてもカロリーが多く消費されるので、かなり得した気分になりますね。
現代人はどうしても、手軽さから、パンやおにぎりなど炭水化物が多く含まれる食材をたくさん摂取しがちですが、少し意識してタンパク質も摂取するように心がけてみてはいかがでしょうか。

まだまだ暑い日が続きますが、カロリーの消費率を上げることを考えながら、意識して体を動かすことも必要です。
例えば、会社内で移動する際は意識して階段をつかったり、さらに一段飛ばしで階段を上ったりしてみるだけでも、体が変わってくると思います。私も、「意識して階段を使うようにしたら体つきが変わった」という話をよく聞きます。食べることも体を動かすことも、ちょっとした心がけや気遣いで変わるということです。

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