外国人に日本語を教えてみませんか!

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第6回
海外で日本語を教えてみませんか?〈実践編〉

「ストレスフリーな生活です。もっと早く来ればよかったなあ」――これは、昨年(2011年)の秋、北京でお会いした森田六朗さんが取材中に笑顔で語ってくれた言葉です。1944年生まれの森田さんは、勤めていた出版社を57歳で早期退職し、2003年から北京の対外経済貿易大学で日本語を教えています。中国で教える意義について、「政治的な摩擦が起こりやすい中で、それでも日本語を学びたいという人たちに、真摯(しんし)に対応しなければなりません」と語ってくれました。

熱心な学生たちに恵まれた職場の他にも、ストレスのない生活を送ることができる理由が森田さんにはあります。それは、剣道7段の腕前を生かし、大学の剣道部や社会のサークルなどで指導を行うこと。みんなで汗を流した後に酌み交わすお酒の味、格別だそうです。日本に残っている奥さまとは、大学の休み期間に帰日して会ったり、奥さまが北京に遊びにきたりで「お互い、自由で、ハッピーですよ(笑)」とのこと。

森田さんの記事は、『月刊日本語』2011年12月号の特集「気になる中国」に載っています。

これまで、取材を通して、森田さんの他にも、中国では長春の大学や深センの企業内研修、また、ベトナムの日本語学校などで活躍するシニア世代の日本語教師の方にお会いしてきました。日本では経験できない、刺激的な毎日を送っているためか、皆さん、イキイキとした表情だったのが印象に残っています。とはいえ、海外で働くことには、予想もしなかった不便さを感じたり、トラブルに巻き込まれたりする可能性もあります。今回は、海外で教えることを考えるに当たり、理解しておきたいポイントをお話しします。

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