らくらくわくわく 山野草見て歩き

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第27回
渡良瀬遊水地の花-1 チョウジソウ

近くて遠い所、そんな所が渡良瀬遊水地でした。栃木、群馬、茨城、埼玉の県境なので、その辺というわけではないけれど充分日帰りが出来る距離にあります。多分そこをよく知らなかっただけだと思いますが、実際に訪れてみると広大な空間に豊富な草原が広がり、自然溢れる場所でした。


渡良瀬遊水地の風景渡良瀬遊水地の風景



背の高い草に囲まれるチョウジソウ背の高い草に囲まれるチョウジソウ

遊水地とは洪水被害を防ぐために設けられた溢水の一時的退避場所です。2015年の関東東北水害で鬼怒川が決壊して常総市では大きな被害になったのは記憶に新しいところですが、渡良瀬遊水地はその役目を果たして膨大な量の水をため込んだため渡良瀬川下流では大きな災害にはならなかったようです。


チョウジソウの青い花チョウジソウの青い花

渡良瀬遊水地は平地での広大な湿地でもあり、山や野原とは違った植物が多く見られます。

春の渡良瀬遊水地に、あまり見ない花がありました。春の山野草には珍しい青い色の花です。紫系統の青っぽい花や、帰化植物なら青の花もありますが、日本の野草では珍しいと思います。その名前はチョウジソウ、背は結構高く40~80cmくらいあります。回りに高い草が多いので負けずに背を高くしているかのようです。


チョウジソウと言われてその漢字はすぐには浮かびません。丁子草(丁字草)と書きます。丁という字は元々釘(くぎ)を意味していたと言い、それで横から見た花の形や萼の形が釘に似ているからチョウジと言う説があります。また、チョウジ(丁子)の花(クローブと言うハーブ名の方が有名ですが)に似ているからと言う説もありますが、丁子も釘のような実(実際はツボミ)の意味で、いずれにしても釘からと言うのは共通しているようです。


丁子に見えるのは花?萼?、ツボミも面白い形ですが…丁子に見えるのは花?萼?、ツボミも面白い形ですが…




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