内山悟志の骨太エイジレスライフのすすめ

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第52回
脳を活性化させる読書法

老若男女を問わず読書を趣味とする人は多い。本との付き合い方は人それぞれだが、新たな知識を習得したり、自分が抱えている問題に対する解決策や関心事へのアイデアを求めたりする際の読書法について筆者の経験と考えを紹介する。

多読のススメ

我々が日頃接している読み物には、新聞、雑誌、書籍などいろいろある。最近はこれらにインターネットが加わり、代表的な4つのタイプがる。これら、4つのタイプの読み物には、それぞれ異なる用途・目的があると思う。筆者の場合、新聞や雑誌は、“読む”というよりは、(パラパラと)見る、関心のある部分だけを読むという接し方をしている。インターネットは“読む”というよりもむしろ探し物を見つけるという感じだ。一方、しっかり“読む”、特に新たな分野での知識を習得したり、自分が抱えている問題に対する解決策や関心事へのアイデアを求めたりするためという場合は、書籍を読むことを推奨したい。自分の関心事が、資産運用であれ、家のリフォームであれ、家庭菜園であれ、まずは基礎知識を身につけるには書籍を読むのが最も早道だと思っている。雑誌やインターネットも大いに結構だが、やはり200ページを超える書籍の場合は、読む力が必要な分、勉強になることも多い。
例えば、インターネットの検索サイトで「家庭菜園」とキーワードを入れると何百万もの記事がヒットする。有益な記事も多数存在することも事実だが、玉石混交で体系化されていないのが難点だ。ややもすれば、同じ出典の記事があちこちで重複して引用されていたり、重要な部分を見落としたりすることもある。その点、単独の著者が執筆し、編集者が構成を考えて編集してある書籍は、学びたいことが体系的に整理されている。

本の読み方としては、「多読」を推奨している。筆者の場合、最低1週間に1冊の書籍を読むことを自分に課すようにしている。本を読んでいる時は、脳が活性化され、いろいろと発想が浮かぶ。実際、これまでに発想したビジネスや執筆のためのアイデアのほとんどは読書中に生まれている。ジャンルを問わず、とにかく、多くの書籍を読むこと。できれば、速く読む。1週間で読んで、最後まで読み切れなかったら、駅のごみ箱に捨てるぐらいの気持ちで読むことがベストだ。
書籍を書いた経験を持つとよくわかるが、1冊の書籍を書こうと思うと、12万から15万文字を書かなければならない。何か常々考えている主張があったとしても、12万文字を埋め尽くすことは容易ではない。
したがって、書籍の著者は、非常に多くの知識や経験を余すところなく1冊の著書に落とし込むこととなる。つまり、1冊の書籍には、著者がそのテーマに関して知っていること、考えていることのすべてが集結しているといえる。だからこそ、書籍を読むことには、大きな価値があるのである。
一方、どんなに知識や経験を注ぎ込んでも、12万文字が埋められない場合がある。そんな時は、一般的に著者は「水増し」をする。つまり、書籍のテーマとはある程度関連するが本題ではなく、参考程度の情報が付け加えられる。水増し部分を見極めることができたら、その部分を読み飛ばしたり、斜め読みしたりできるため、多読も容易になる。多読により、知識の幅が広がり、コミュニケーションのコンテンツも増える。

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