松本すみ子の「@シニア」

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第12回
還暦ドラム女子、増殖中

60歳の記念に始めたドラム

そのひとりを紹介します。彼女は現在61歳。60歳になってからドラム教室に通い始めた「還暦ドラム女子」です。ご自身の口から、ドラムを始めた理由、なぜドラムにはまったのかを語ってもらいました。

還暦間近のドラム女子

2011年は、自分にとってどんな年だったか、トップニュースは何だろうと振り返る時、リストから抜かせないのが、ドラムとの出会い。やってみようかな、と思い始めたのは昨年の暮れ。1月にヤマハ音楽教室でトライアル、グループレッスンで席が空いていると聞き、即入会。
私はチャレンジ精神旺盛とは決して言えない性格で、どちらかというと周りや現状が動いて、自分がそれに対応するパターンでした。このドラムへのチャレンジは、家族をはじめ友人、仲間などに「え~、なんでぇ?!」「どうしたの?」といわれながら、進めたこと。「還暦の記念」ということにしたのですが、年齢を意識してやり始めたのではないのです。やってみたい!という素直な気持ちからです。たたく快感と楽しさに、この1年ずっと満足。
こういうと、さぞや上達しているだろう、という印象でしょうけれど、いままで音楽やリズムなどに縁のない生活をしていたおばさんにとっては、手と足がバラバラで、リズム感豊かに♪ドンドドン♪とはいかないのです。
先生はイケメンで優しい。叩く音も姿も惚れ惚れしてしまいます。クラスメートの2人の主婦は40代と50代。これが、また素晴らしい先輩達で、レッスンが楽しいのは彼女達のおかげでもあるのです。
ドラムを通して交友関係も含め、世界が広がりました。課題のリズムがとれず、気分が滅入ることが多いのに、楽しい!そんなチャレンジを見つけた私は幸せです。年老いた自分なんて考えたくなかった私ですが、今は、明確な目標が出来ました。老人ホーム仲間でロックバンド結成。ファンキーな音楽と共に私は老いていきます。

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