松本すみ子の「@シニア」

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第14回
シニアにスマホを使わせたいなら
~リタイア世代こそ利用価値あり~

スマホとパソコンは同じ

そういう人にこそ、スマホやタブレット端末がお勧めではないでしょうか。スマホやタブレット端末とパソコンはほぼ同じ機能で使うことができます。インターネットはさくさくつながりますし、ワードやエクセルなどのメール添付ファイルも開いてみることができます。しかも、パソコンほどの面倒な設定は必要なく、少々の操作の疑問点は購入した店に行けば、親切に教えてくれます。ケータイを使ったことのある人なら、ショップが開催する1日講座で十分です。
リタイア世代と表現しましたが、具体的に言えば、団塊の世代がそれに当たります。彼らはスマホ程度の操作にはすぐに慣れるはずです。一度使ってみて、あるいは友人から伝え聞いて便利さに気づけば、所有率は格段に向上すると、私は踏んでいます。
ただし、シニア世代に使ってもらうためは、まだ解決してほしい点がたくさんあります。冒頭で述べたような色やデザインは、ビジネスではなく、自分の人生を楽しむための道具として大事な要素です。シニア向けのスマホも登場しましたが、デザインはやはりもうひと工夫ですね。もっとおしゃれに!
さらに大事なのは操作性や表示機能です。小さい画面で指での操作が主ですが、液晶画面が敏感に反応しすぎたり、反応しなかったりと、最初はとても戸惑います。私の指でさえ、押したつもりの場所ではなくて、隣の行が開いたりするのですから、男性の指の場合は、慣れるのに相当大変なのではないでしょうか。文字入力方法も違和感があります。長い文章はとても打てませんね。
画面が大きいほうがいいなら、タブレット端末にすればいいのではないかという気もしますが、タブレット端末の問題は重さです。もちろん、パソコンに比べれば格段に軽くなっています。しかし、それでも重すぎます。特に、シニア女性にはもっと軽くならないとだめでしょう。常時携帯するには大きさよりも重さが問題なのです。 シニアも世代交代が進みます。団塊の世代は普通にパソコンやインターネットを使いこなした初めての世代。これからは旧世代のシニアとは違う観点が必要な気がします。

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