松本すみ子の「@シニア」

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第17回
60歳からの歯列矯正

なんで今さら?!

さすがにお客さんは「そうですか」程度で終わりますが、容赦がないのは友人たち。「なんで、今ごろそんなことをやってるの」「もうそんなことをしても無駄だと言われなかった?」「入れ歯の年じゃないの」などと厳しいお言葉。
確かに、歯列矯正といえば、小学生から高校生くらいの若い世代がほとんどのようです。私も月に1度、ワイヤーの調整にいくと、来ているのはほとんど子ども。こんなおばさんはいません。いまさらながら、自分のうかつさに気がついたのでした。
それにしても、いつもの先生からも専門医からも「いまさら無駄です」という言葉は一度も聞かれませんでした。これはいくつになっても、矯正したい人がいれば、その意思を尊重してあげようということなのか。それとも、高額医療費を払えるお客さんを逃す手はないと思ったのか。まあ、いい方向に解釈することにします。
そうなんです。「“もう歳だから”とか“いい歳をして”なんていう考え方はやめましょう。いくつになっても無駄なことなんてありません。いくつになっても始めていいのです」とシニア世代の皆さんに講座やセミナーで言っている私が、友人たちの言葉に負けるわけにはいきません。いくつになっても無駄ではないのです。歯列矯正も見た目の改善という目的が第一ではあっても、治療が終われば、心を一段と開放してくれる効果もあるのではないでしょうか。それを信じて、治療に励みます。
最後に、それで歯列矯正って、費用はいくらかかるのという方への参考に。あくまでも、下の歯8本にワイヤーを付けた私の場合ですが。
・相談料:無料
・矯正料:30万円(消費税別)。初日に半分、治療終了後半分支払。保険はもちろん使えません。
・ワイヤー調整料:5000円(月に1回)
今、一番面倒なのは食事のとき。どうしても食べ物がワイヤーの間に挟まりやすいので、なるべく食べ物を小さくカットし、奥歯に運んで食べます。そして、食事後はすかさず洗面所に。一緒に食事をした方に不快な思いはさせたくないので、歯のチェックです。これもあと3カ月。正直言って、早く終わってほしいと思いますが、その後を楽しみに。

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