松本すみ子の「@シニア」

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第23回
おかしな習慣を持つ人の勘違い ~健康と美容~

粗食は体にいい?

食に関するもう一つの勘違いは「粗食は体にいい」という考え方です。糖質ダイエットとは逆に、肉魚類は一切食べないで野菜だけとか、夜はほとんど食べないとか、1日1食でいいとか。年配者に多いようです。まるで、食べないことで寿命が延びるとでも思っているようです。あなたは仙人ですか?
こんな研究発表があったそうです。好きなように食べさせた猿と、食事を制限した猿のグループを比較したところ、確かに、食事を制限したグループは長生きでした
ただし、充分に食べた猿は満足そうに命を全うしたのに反し、食事を制限したほうは皆不満そうに一生を終えたとか。どちらを取るかは個人の自由ですが、適量を食べ、健康を保ち、長く生き、満足して一生を終える。私は、そうした道を選びたいと思います。
友人に肉類は一切食べないという人がいます。でも、不思議なことに魚はOK。卵もチーズも問題なしと言います。どういう基準? つまりは好き嫌いなだけなのでは? 自己流の基準は信じられません。
粗食、特にタンパク質を摂らないことは、体力、知力に影響します。加えて、確実に老けます。年を取れば取るほど、見た目の違いは鮮明になります。同窓会などで「どうしてあの人はいつまでも若いの!」という人と、「先生と勘違いしてしまった、とても同じ年とは思えない…」という人がいることは、皆さん、体験済みのことでしょう。しわしわで元気のない老人姿で長生きしても仕方ありません。粗食も飽食もストップ!

太陽はそんなに悪者なのか

夏のもっとも暑い時期に、たくさんの怪しい姿の女性をみかけました。帽子とスカーフで顔全体を被い、目だけをギョロギョロ、UVカットの手袋までしています。男性だったら強盗以外の何ものでもありません。どれほど怪しい姿なのか、ご自分でわかっていますか?
さらに、11月の曇り空というのに、日傘をさして歩いている人もみました。いまや空前の美白ブーム。そして、日本では昔から「肌の白さは7難隠す」と言われ、透き通った白い肌は美人の象徴でした。
だから、できるだけ太陽光線に当たらないように、メラニン色素が増えないようにと用心する気持ちは分かります。そして、晴れの日ほどでもないにしても、曇り空の下でも太陽光線は季節を問わず注いでいるということは承知しています。しかし、11月の曇り空で、必要なのでしょうか。
先生方の話では、今はむしろビタミンD欠乏症が心配されているそうです。ビタミンDが不足すると、カルシウムが正常に沈着しない「くる病」や「骨軟化症」を引き起こします。日光を適度に浴びることで、体の中にビタミンDが生成されるのです。
太陽を浴びましょう、適度に!
では、どのくらい?目安は夏場で1日30分間程度、冬場で1日1時間程度だそうです。もちろん、顔はご用心。
それでも、ちゅうちょする人は手のひらを太陽に向けるといいとか。手のひらにはメラニン色素がないので、日焼けをしないのです。「手のひらに太陽を」という歌がありますが、あれは単なる子供のためだけの歌でもなかったのですね。

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