オールドレンズで楽しむ!フォトグラファーemaのお散歩フォト

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第2回
六義園~月夜に浮かぶ紅葉~

オールドレンズを相棒に、お散歩フォトを楽しむ!というテーマでお送りさせていただきます。フォトグラファーのemaと申します。
オールドレンズについては第一回目の記事「ごあいさつ」で触れさせていただきましたので、今回からは実際にオススメスポットのお散歩レポを、オールドレンズで撮影した写真とともにお送りしていきたいと思います。

今回のお散歩は、ちょうど紅葉のシーズンということもあり、毎年ライトアップが行われている六義園の紅葉をご紹介いたします。
六義園は、昭和28年3月31日に国の特別名勝に指定された「回遊式築山泉水庭園」です。
元禄8年(1695年)に、五代将軍・徳川綱吉より側近である柳沢吉保に下屋敷として与えられたという、平坦な駒込の地。そこに吉保自らが設計・指揮をとり、7年の歳月をかけて池や山を築き、造られたそうです。
昭和13年に一般公開され、吉保の文学的造詣の深さが表れた穏やかで繊細な趣の日本庭園として親しまれています。
ライトアップ期間中は開園時間が9時~21時(通常は17時まで)となり、多くの方が足を運ばれています。

このイベントを楽しむ際のおすすめは夕陽色に染まる紅葉からライトアップまでの変化を楽しめる時間帯15~18時頃ですが、チケット購入に並んだり日中の景色も楽しむことを考えると、もし時間があれば早めに入園して、園内の御茶屋さんで一息ついたりベンチで読書をしたりと、公園として楽しみながら一日の変化を堪能するのもいいですね!
ライトアップの16時半を境に入場制限のかかるエリアもあるので、六義園が初めての方はぜひ一回り(普通に巡るとだいたい1時間くらいと言われています)できるくらいの余裕をもって入園されるのをおすすめします。

OLYMPUS PEN E-P3 HELIOS-44 58mm/F2 ISO1600 1/25

私が初めて六義園を訪れたのは2014年のライトアップ最終日。
名前は知っていても、行く機会が無いままだったのですが、紅葉のライトアップを開催していると知り、それは是非となんとか都合をつけて行ってきました!
当日は天気も良くまさに紅葉日和。
桜と紅葉のイベント時は、駒込駅に近い染井門から入場できてアクセスも楽々なのですが、チケット購入のための長蛇の列ができていました。
やっと入場して、気の向くまま散策開始!

紅葉を求めて歩く道すがら、さまざまな出会いがありました。


OLYMPUS PEN E-P3 Schneider-Kreuznach Arriflex Cine-Xenon 25mm F1.4 ISO200 1/100

ライトアップ時には安全の為通行止めになる橋。
続々と渡り歩く人の列が、紅葉とコラボレーションしているようなのどかなシチュエーションに、あの国民的人気アニメのエンディングテーマを連想してしまうのは私だけでしょうか?


OLYMPUS PEN E-P3 Tessar 1:3.5 F=7cm Carl Zeiss Jena ISO200 1/125

川沿いを歩いて行くと、鴨が二羽、くるくると回りながら漂っていました。
なんでも、まわることで渦をつくり餌を集めることがあるそうです。
目が回りそうだけど力を合わせて食事をしている、仲良しな光景に癒されました。


OLYMPUS PEN E-P3 HELIOS-44 58mm/F2 ISO400 1/60

黄色や橙、赤に染まるグラデーションと、緑のコントラストの美しさ。
奥行による多彩な表情。
風に揺らめいて、重なり合う枝葉が描く、留まる事のない光景。
その時にしか出会うことのできない一瞬を、写真に留めたくて撮った一枚。

美しい紅葉の移ろいを写真に収めようと、 あちこちで足を止めなかなか前に進めません。


OLYMPUS PEN E-P3 Schneider-Kreuznach Arriflex Cine-Xenon 25mm F1.4 ISO200 1/60

普段なら閉園の時間が近づくにつれ、人の気配がなくなっていく庭園も、この期間ばかりはぞくぞくと人が集まってきます。

刻々と落ちる陽に焦りつつ、先へ。先へ。



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