写真家・秋野深のやさしい旅のフォトレッスン

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第12回
秋の紅葉の色を鮮やかに表現しよう!

■暗めの背景を選ぶと、さらに紅葉は明るく鮮やかに!

天気がよい日ならば、紅葉の中に、明るい部分と、影になって暗くなっている部分があることでしょう。どんな背景で紅葉を撮影するかも皆さまご自身の立ち位置次第で変わってきます。周囲の明るい紅葉を背景に選ぶと写真全体の色彩の統一感が出てきます。ですが、あえて影になっている暗めの場所を背景に選んでみるのも一案です。そうすると、【写真2】のように写真の中で明るいところが逆光の紅葉だけになり、暗い中で輝いている感じがより強調されます。こんなふうに背景もよく見る習慣が身につくと、同じ紅葉でもずいぶん雰囲気の違う写真がバリエーション豊かに撮れるようになってきます。背景選びの大切さについては、レッスン4の「基礎編(4)主役を決めて、全体をよく見て!」の内容を今一度振り返ってみてください。

撮影現場で、まず第一に大切なことは、太陽の位置を意識すること。そして、同じ被写体も撮影する皆さんご自身が動いていろんな角度から見てみることです。ぜひ今年の秋は、昨年までとは一味違う、逆光に輝く鮮やかな紅葉撮影にチャレンジしてみてください!


【写真2】

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