荒野のエッセイスト(映画編)

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第10回
猿の惑星物語

「最後の猿の惑星」から40年近く経った2001年に
今度は「PLANET OF THE APES/猿の惑星」が公開された。
これは第一作のリメイクで、SFXは格段に進歩したものの、
第一作のインパクトには到底及ばなかった。
そして、この秋に「猿の惑星・創世記(ジェネシス)」がやって来る。
なぜ猿が地球を支配していたのかという謎が43年振りに明かされる。
こんな時、長い間映画を見続けるのは楽しいことだなあと、つくづく思う。
新薬により、人間なみの知能を獲得していく猿たちの表情と佇まいがいい。
猿軍団のリーダー(チンパンジーのシーザー)を演じているのは、
「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズで卑屈なクリーチャー(ゴラム)を、
「キング・コング」ではタイトルロールを演じた異能の名優アンディ・サーキス。
ためて、ためて、ためて、初めて人間の言葉を発するシーンが
何とも不気味で恐ろしく、それでいて感動的だ。

では、ここで問題です!
シーザーが最初にしゃべった言葉は何でしょう?
次の4つのうちから選びなさい。
① YES
② NO
③ I LOVE YOU
④ I HATE YOU
答えは次回のこのコーナーで!

「猿の惑星・創世記(ジェネシス)」

最新の猿の表情に深みと説得力がある。
思わずツッコミを入れたくなるシーンもあるが、
「猿の惑星」前夜がドラマティックに描かれ、
このシリーズとしては(第一作を除けば)最も楽しめる作品となった。☆☆☆☆

(は1~5、3つが平均)

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