荒野のエッセイスト(映画編)

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第26回
「アウトレイジ・ビヨンド」

暴力団の抗争事件にからんでくる
上昇志向の強いやり手の刑事に扮した
小日向文世がうまい、うまい、うまい!
大物ヤクザを手玉に取るように見えながら、
どこか小物感を漂わせ、
闇社会を闊歩(かっぽ)する姿には心底シビれた。
その相棒役を務める松重豊、
主演のビートたけし、
若き取り巻きの桐谷健太、新井浩文
皆、ため息が出るほどすばらしい!
僕が審査委員長を務める映画祭があったら
男優賞はすべてこの作品から選ぶね。
これだけの演技力を引き出した
北野監督の手腕は恐るべし!
映画祭で話題になろうともならなくとも
いいものはいい!
僕はそれを言いたかったのだ。

「アウトレイジ・ビヨンド」 ☆☆☆☆
10月6日(土)より 全国ロードショー公開中

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