How to be a Gentleman

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第5回
形から入る日本、マインド重視の欧米、本当の「気配り」とは。


ホスピタリティマネジメント株式会社
代表取締役社長 菅野 潔 氏

日本人には、「相手を遠ざける、距離を置くことによって相手を敬う」という傾向がありますが、コミュニケーションに長けた人は、自分から話しかけ、そしてアピールが上手です。そこには、「ホスピタリティ=気配りの心」が存在します。相手に負担をかけない奥ゆかしい配慮の心遣いができることは大切なことです。それは、ホスピタリティマネジメント株式会社の菅野 潔社長のお言葉からもうかがえました。

「接客業のプロフェショナルを観察するだけでも多くのヒントが得られますが、相手を受け入れることこそが、ホスピタリティです。その第一歩は、こちらからコミュニケーションをとること、声をかけることです。当たり前のことのようですが、日本人は恥ずかしい気持ちが先にたって、声をかけてくれるのを待っています。その点、海外の有名な俳優や音楽家、またトップエグゼクティブたちは、とてもフレンドリーで、有名人だからという態度や偉そうな振る舞いなどがありません。ホテルの従業員などに対しても当たり前のように、自然に「ありがとう」と言い、気さくに声をかけてくださいます。そこが、日本人との大きな違いです。軽く接するということではなく、陰で働く人への心遣いを、感謝の言葉として自然に伝えることができるのです。」

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