知って損はない、働き続けるための心がけ

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第5回
仕事探しの前に――知って損はないヒント

生半可な覚悟では務まらない要介護・老齢者のケア

雇用ニーズというと、販売職より別の仕事が思い浮かぶ人も多いかもしれません。超高齢社会を迎え、要介護者や老齢者への仕事のニーズは高まり続けています。2000年には55万人だった介護サービス従事者の数は、2008年には128万人となっており(2010年日本総合研究所調べ)、当初異業種の大手企業が参入した時はちょっとしたニュースになりましたが、今やニュースにもならないほどです。

老人福祉施設にいる80歳代くらいの人々から見れば、50〜60歳は子どもの年齢。だから介護の現場では、そのようなリタイアを間近に控えた人たちの方が受け入れられやすいのでは…。そう思って先般、老人福祉施設の経営者やヘルパー、また訪問看護をしている方々からお話を伺いました。

するとこの職種は、年齢問わず、生半可な気持ちでは到底できないといえるほど、大変な気遣いと体力を要する世界だとのこと。事実、仕事を始めてすぐに継続を断念される方も多いようです。私にも非常に耳の痛い話でしたが、日ごろから家事も主体的にできないような男性は、そもそも採用にすら至らないとのこと。上述の日本総合研究所の分析によりますと、ホームヘルパーの資格を持っている方は138万人いる一方、実際にホームヘルパーとして働いている方はわずか37万人。いかにこの仕事が厳しいかがわかります。 彼らのお話を伺いながら、彼らの強い使命感と責任感を肌で感じ、頭の下がる思いでした。

今回は、今の会社を辞めた後に関わる話でしたが、次回は辞めようかどうしようか迷っている時期に知っておいて損はない話をお伝えしたいと思います。

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