江戸の名残を歩く

バックナンバー

第20回
水運と橋の街・深川を歩く

中村芝翫の碑

高橋を渡ると、左側に中村芝翫宅跡の説明版が見えてきます。この辺りは船の荷物を荷揚げする河岸で、歌舞伎役者で二代目中村芝翫が住んでいたため、芝翫河岸と呼ばれていました。

万年橋

小名木川に沿って西に歩いてきましょう。5分ほど歩くと隅田川が見えてきます。その前に架かっているのが万年橋です。

万年橋近くにある、隅田川に入る船の改めの番所の碑

万年橋の北岸には、小名木川を経由して隅田川に入る船を改める番所が置かれていました。深川の開拓がまだ進んでいなかったため、この番所が江戸との境目を取り締まる役割を担っていました。
しかし、明暦の大火後に深川の開拓が進んで江戸の市街地に組み込まれると、この番所は廃止され、小名木川が中川に合流する地点に番所が移されました。4キロほど東に、江戸との境目を取り締まる番所が動いた格好です。それだけ、江戸が拡大していったというわけです。

深川稲荷

万年橋を渡って、再び深川に入ります。深川稲荷からお参りしましょう。
深川で最古の神社は前々回お参りした深川神明宮で、深川稲荷は、その次ぐらいに古い神社です。寛永7年(1630年)に創建され、深川七福神のうち布袋尊が祀られています。七福神が祀られている寺社のなかでは、一番北にあります。
次回は、深川稲荷の南に広がる清澄庭園周辺を訪ねます。

コメント