ソムリエのつぶやき

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第27回
機内でCAソムリエのサービスを楽しむ

皆さんは、機内で、何人のCAソムリエをご覧になったことがありますか?
制服の着用基準として、サービス時に、ソムリエ協会認定の「ソムリエバッヂ」を着用することが認められていますが、以前に比べて、着用しているものが少ないような気がします。とはいえ、多い時は、機内に4~5人のCAソムリエが居る場合もあります。中には、ソムリエ資格を持っていても、バッヂを着用していないものも居ますので、正確に何人居るかはわかり兼ねるのですが・・・。

以前、お借りして着用した
台布黒色のソムリエバッヂ

私が着用しているソムリエバッヂ

バッヂの種類は3種類あります。厳密には、ブドウ形のバッヂ自体は同じなので、見た目の問題なのですが、台布なし、えんじ色の台布、黒色の台布の3種類です。この違いはというと・・・どれも「ソムリエ」は「ソムリエ」なのですが、2010年に台布が黒色と若干のデザイン変更があったので、それ以降にソムリエ資格を取得した方は黒色の台布ということです。それ以前は、えんじ色の台布でした。これらの台布は着けても着けなくても個人の自由ですので、ジャケットに着用する方は、フラワーホール(襟のラペル穴)にバッヂをそのまま着けている方もいらっしゃいます。たまに、これらの色の違いはソムリエの等級かと思われる方もいらっしゃいますが、実は、そうではないんですね。ちなみに、私は、えんじ色の台布のソムリエバッヂを着用しています。
細かい話ですが、お酒屋さんやレストランやバーのサービス、ワインビジネスをしている方で、同じようなバッヂをしている方もいらっしゃいますが、中には、「ソムリエ」では無い方もいらっしゃいます。それは、「ワインアドバイザー」「ワインエキスパート」という呼称です。これらは、受験される方の職業により、受験出来るソムリエ協会の資格試験が変わり、試験内容も若干違い、認定される資格が変わってきます。また、これらの最上級呼称がシニア呼称となります。

話を元に戻しますが、CAは「ソムリエ」を受験することができますので、仲間には多くの「ソムリエ」が居ます。といいましても、実際、機内で、「ソムリエ」に気付いてくださる方は、あまりいらっしゃらないような気もします・・・というよりは、機内で、「ソムリエ」の必要性があまり無いと言った方が良いかもしれません。エコノミークラスでサービスするワインは赤、白、それぞれ1種類ずつですし、ビジネスクラスでは、3種類ずつですので、ワインがお好きな方は、自身の好みでブドウ品種を選ばれる方が多いと思います。また、お一人のサービスにかかる時間もそんなに長い訳ではないので、映画を楽しまれていたりすると、ほとんどCAと話をせずにお食事が終わったりすることでしょう。



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