私が見つけたライフワーク(2)

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第3回
尾瀬は入り口が楽しみなんです

[写真2]オオレイジンソウ
[写真3]オオレイジンソウ全体

オオレイジンソウ

次は、オオレイジンソウという花です。
これもやはり、カタカナのままだと「レイジン」の意味がよく分かりません。レイジンは、「伶人」と書きます。あまり聞かない言葉ですが、雅楽の奏者のことで、この花が雅楽奏者の冠に似ていることからついたそうです、何ともしゃれた名前です。

名前はしゃれていて、花もクリーム色で気品があるのですが、何とあの猛毒で有名なトリカブトの仲間です。なので、このオオレイジンソウにも毒があるかもしれませんが、10冊近くもの植物図鑑で調べても、有毒と記載してあったものは一冊しかありませんでした。本当はどちらなのでしょうね。
こればかりは口に入れて確かめるわけにはいかないので、そっとしておきましょう。

[写真4]オゼヌマアザミ
[写真5]普通のノアザミ

オゼヌマアザミ

最後に、アザミを紹介します。このアザミ(写真4参照)には、オゼという文字が頭につき、正式には「オゼヌマアザミ」といいます。「オゼ」がつく通り尾瀬特産の植物で、尾瀬でしか見られない花です。
このオゼヌマアザミが普通のアザミと違うのは、花を囲んでいる「がく」状の部分が針のようになっていることです。よく見ると、針というよりクギかつまようじみたいで、触ると痛そうです。普通のアザミ(写真5参照)と比べてみると、違いがよく分かります。

この花は、名前にあるようにオゼヌマ周辺に多いといわれますが、尾瀬ヶ原へ向かう入り口でも見られるのはラッキーですね。数は少ないようですが、尾瀬を訪れたときは、世界でここでしか見られないというこのアザミを、ぜひ探してください。

[写真6]ツルリンドウ
[写真7]カニコウモリ

[写真8]サワギキョウとコオニユリ

他にもまだたくさんあるのですが、写真だけ紹介します。花自身の紹介は、また別の機会にできればと思います。

広い尾瀬のたった一個所だけで、これだけいろいろな山野草が楽しめます。尾瀬は範囲が広いので、場所と時期を変えれば何年も続けて楽しめそうです。皆さんもぜひ楽しんでみてください。

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