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第22回
コウリンカはカタカナのままでは分からない

ところで、コウリンカは紅輪花で、輪の意味は何となく分かるとしても、紅が分かりません。紅色とは元々紅花で染められる赤系の色を言い、実は法律で日本の国旗の日の丸が紅色と規定されています。しかし、この色はどうみても紅輪花の色とは違います。何故この花の色が紅なのでしょう?

紅をコンビュータで再現した色

コウリンカの平均的な色合い


実は、色を示す紅色は確かに赤ですが、紅*とか紅い…と言うと、赤そのものではなく、元のものに比較して赤っぽい色を意味することがあり、色の範囲はかなり広がるようです。例えば紅茶、紅い月と言っても赤ではなく、茶系やオレンジ系です。また、紅楼という言葉は朱塗りの高い建物で美人のいる富家や妓楼などを指すと言います。橙色などでも対比なら紅いと言って良いのかもしれません。

それほど赤ではなくても緑茶に対しては紅茶

紅い月も普通の月に比べると、と言う色表現です


ちなみに、中国では紅輪花のことを红轮千里光と書きます。红轮は紅輪、千里光はハンゴンソウのことです。
実はハンゴンソウは日本にもあり、黄色の小さい花ながら形はコウリンカによく似ています。黄色に対して紅いハンゴンソウ。こちらの方が直感的に分かるかもしれませんね。

黄色くてコウリンカに似る日本のハンゴンソウ

コウリンカの形はハンゴンソウに似ています


コウリンカは元々生育地域が限られている上に数が減少し、国の絶滅危惧種Ⅱ類に指定されています。
もし、この珍しい紅い花に運良く出会ったら、そっとしておいてあげましょう。そうすればこの先も生き延びて行けると思います。

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