第30回
キツネノマゴは名前も花もユニークだ
2016.07.18 [西原 升麻]
植物名に動物の名前が使われていることは結構あります。その中でイヌが一番多いのですが、気の毒なことにイヌと名が付けられる多くは役に立たない理由が多くなっています。他の動物でも同じ意味の物もありますが、使われている例が少ないからか良くも悪くもない名前が多いようです。
例えば、ウシハコベは普通のハコベより大きいから牛、トラノオは虎の尾っぽに似ている、シシウドは猪ウドでイノシシのように豪壮で大きいからなどと言われています。
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ウシハコベはハコベより大きいから牛
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ハルトラノオは虎の尾、ミニ虎ですが…
ただ、キツネの場合は少し違うようで、キツネアザミ、キツネノボタンなどは似ているけど実はキツネが化かしているのだと言われています。確かにキツネは妖しさがついて回る動物で話しも多いし、狐の嫁入りと言う晴れなのに雨がぱらつく怪しい天気を表す言葉もあります。でもキツネノマゴの場合は妖しさではないようです。
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キツネノマゴもホトケノザも唇のような唇形花と言われますが…
マメアサガオと比べても小さいキツネノマゴ
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