フロム・ナウ流 有料老人ホームガイド

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第20回
“手厚い介護”のお手本〈介護付き有料老人ホーム・フェリエ ドゥ 横浜鴨井〉

医療依存度が高いなら「看護師24時間常駐」へ

最近、ある週刊誌で「名医が選ぶ名医」といったテーマの記事を書きました。
一般の人が名医(というか頼りになる医師)を探す際、どういうところに着目すればハズレがないか…を、10の疾患の名医に聞いて回ったレポートです。
我ながら、「役に立つ情報」を発信できたと自負しています。
というのも、世の中に名医情報はたくさん出回っていますが、「手術件数」や「ベッド数」「患者数」の多寡によるランキングというのは、あまりあてになりません。
脳の未破裂動脈瘤(みはれつどうみゃくりゅう・くも膜下出血の原因になる血管の瘤)の開頭手術とかは、本当に必要かどうかを精査できるのがいい医者で、手術件数が多ければいいというものではないのです。(疾患によっては手術件数があてになるものもありますが)

そこで思ったのが、老人ホーム選びの「分かりやすい着眼点は?」ということです。
この連載では毎回、選ぶためのポイントをアドバイスしていますが、まだまだ足りないですよね。
住んでいる人に聞くのが一番ではあるけれど、その人が今どういう健康状態かによってもホームの良しあしは変わってくるし、公開されている情報だけではまだまだ不十分。
雑誌やフリーペーパー、施設紹介のポータルサイトの情報は、いいことしか書かないモノなので、結構深読みしないといけません。

特にフリーペーパーとポータルサイトは、「紹介所」と連動しており、そこを経由した人がホームへの入所を決めてくれると、高額のキャッシュバックが入る仕組みになっています。
「本当は、あの方には不向きなホームなんだけど、キャッシュバックが大きいから、状態をごまかして突っ込んじゃったよ」
という入居相談員の会話を耳にしたこともあります。
気を付けないといけません。

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