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第4回
〈腰椎椎間板ヘルニア〉 薬物療法は中枢神経をコントロールする薬へ。手術療法は超低侵襲のPEDに注目!

椎間板の中身が飛び出し、腰椎の神経を圧迫する病気

腰椎椎間板ヘルニアは、腰痛を引き起こす疾患の代表格。日本人の約1%、120万人の患者がいるといわれている。

椎間板は背骨の骨をつなぐ軟骨で、そのなかにあるゼラチン状の髄核(ずいかく)が背側に飛び出し、痛みやしびれを引き起こすのが椎間板ヘルニアだ。

「発症しやすい年齢は20~50歳代。腰を酷使する職業の方はなりやすいようです。また激しいスポーツをしている場合は、10代でもなります。20歳を過ぎると椎間板は加齢現象で衰え、水分が少なくなるため、中身である髄核が外に出やすくなる。その際、前に出っ張るのは問題ないんですが後ろのほうに出っ張ると、神経を圧迫してものすごい痛みになるんですね」

と出沢明医師(帝京大学医学部付属溝口病院・整形外科科長)は語る。

診断は問診、SLRテスト(仰向けに寝た状態で足を上げ、痛みの有無や、痛みを感じる部位を診る)、MRIの画像検査などによって行う。難しいのは、椎間板の出っ張り具合が、必ずしも痛みの強弱と比例するわけではないことだ。

「痛みは複雑な要因が絡み合って起こるので、出っ張りはそれほどでなくても、強い痛みが慢性的に続いている患者さんもいます。なかには精神的な問題がかかわっているケースも多々あり、そういう患者さんのために、腰痛の薬として抗うつ薬が処方されることもあるんですよ」(同)

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