ソムリエのつぶやき

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第13回
ワインが豊富なお寿司屋さん in 宮崎

先日、1年ぶりに訪れた宮崎の「一心鮨 光洋」について、今回はお話します。お寿司に詳しい方や美食家の方、ワイン好きの方は、既にご存知の方もいらっしゃると思います。きっと、「九州で一番のお寿司屋さん」といっても過言ではないと思います。
こちらは、四兄弟の方を中心に切盛りされているのですが、それぞれ役割分担があり、長男の方と三男の方は板前さんで、次男の方が焼き手さん、四男の方がワインを担当されています。もちろん、皆さん素晴らしいパフォーマンスなのですが、特に、毎回、感動を与えてくれるのが、ワインのチョイスとプレゼン担当の四男の方なのです!

少し話は反れますが、以前、一皿ごとにワインを合わせて出してくださるバイ ザ グラス(by the glass)についてコラムを書きましたが、それは、フレンチやイタリアンのお話でした。どうしてこのようなことを、今、取り上げたかと言いますと・・・な、なんと、こちら「光洋」では、にぎりや焼き物、お刺身に合わせて、それも、一貫一貫、一品一品に合わせて、ワインをグラスで出してくれるのです。初めて伺った時は、まさか、まさかの連続で、驚愕と感動でいっぱいでしたが、先日は、次に何が出てくるのかが、楽しみで仕方ありませんでした。そして、そのチョイスが、独創的なのですが、それがまた、素晴らしいのです!

最初は普通にシャンパーニュと共に、お刺身を頂いていたのですが、シメサバには、こちらをご一緒に、と、ヴァンジョーヌ(Vin Jaune)という、フランスのジュラ地方で特殊な製法で作られる、酸味の利いた黄色いワインを、「サバに合わせてくださいね~!サヴァニャンだけに・・・。」と出してくださいました。(笑)ヴァンジョーヌのブドウ品種がわかった方は、笑えましたか? それとも、苦笑しましたか?(笑) ヴァンジョーヌは、サヴァニャンというブドウ品種から作られているのですが、これを知らない方に言ってもぜ~んぜん受けないネタですよね。私たちは、笑うことが出来て良かった!(笑)・・・これからソムリエを受ける皆さん、ヴァンジョーヌはこのように覚えてください!(笑)

ヴァンジョーヌ

シメサバ

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