ソムリエのつぶやき

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第24回
パリのレストラン「SOLA」

ランチもディナーもコース1本で、おまかせのみです。アミューズの2皿を含めて、全7皿。冷前菜、温前菜、お魚、お肉、デザートで構成されています。一皿一皿、とても丁寧な仕上がりで、色鮮やかで、目にも美味しいプレートが次々に運ばれてきます。ワインは全ておまかせで、一皿ごとにペアリングをして頂き、マリアージュを楽しみました。最初に出して頂いたのは、「シャンパーニュ デュラモット」。あの、有名な「サロン」と同じ畑で収穫されたブドウから作られる姉妹メゾンです。好きなシャンパーニュのひとつでもありましたから、進む、進む。笑 トマト、メロン、オマール海老を使った冷前菜に、フレッシュさが良くマッチしました。温前菜は、お野菜のグリルで、十数種類のお野菜を頂けます。それぞれのお野菜の素材の味を楽しめる一皿でした。

お魚料理は、真鯛のグリルでしたが、付け合わせに、紫蘇と大根が使われており、何とも日本を思わせるもので、日本人シェフならではの発想が光る仕上がりでした。こちらには、フランス シャトーヌフ デュ パプの白ワイン「サン プレフェール」を合わせてくださいました。こちらのセパージュは、クレレット80%、ルーサンヌ20%というシャトーヌフ デュ パプらしく、フレッシュでありながら、リッチさにも富んだバランスの良い子でした。
続くお肉料理は、乳飲み牛のロースト。最近のパリっぽく、お皿の中央ではなく、左半分にディッシュアップされるというオシャレな一皿でした。柔らかで甘みのあるジューシーなお肉とボルドーとのマリアージュも本当に美味しかったです!
お料理のあまりの美味しさに、普段はデザートを頂かない私がデザートまで頂こうかとまで考えたほど・・・。でも、いつも通り、デザートワインにしておきました・・・笑

素晴らしいサービスが、お食事を更に美味しく思わせていたのは言うまでもありませんが、大満足のランチでした。帰り道は、美味しさの余韻に浸りつつ、パリの街を散策しながら帰りました。

復路のパリ発羽田行きは、ファーストクラス担当でしたので、吉武シェフ監修の「SOLA」のお食事を提供するのに、いつも以上に思い入れが強く、ディッシュアップにも力が入りました。機内で提供する冷前菜も、使われている食材は違うものの、盛り付け方法は、レストランとほとんど変わらないマニュアルでしたので、前日、自分が食した一皿を思い出しながら、盛りつけたり、ガーニッシュを添えたりしました。吉武シェフの想いが、お客さまに伝わっていることを願って・・・。

最近は、色々なシェフとのコラボレーションをして、機内食を盛り上げていますので、機内食も変わって来ているのを実感します。ぜひ、機内食を楽しみに搭乗して頂きたいですし、パリに行った際には、ぜひ、SOLAでのお食事をオススメしたいと思います。

SOLA
http://www.restaurant-sola.com/Francais/Francais.html

ちなみに、先日開催されました、35歳以下のシェフの日本最大級の料理人コンペティション『RED U-35 (RYORININ’s EMERGING DREAM)』にて
吉武シェフが、グランプリ”レッドエッグ”を獲得されました。ますます人気上昇の予感です!

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