らくらくわくわく 山野草見て歩き

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第11回
カラスウリの花は、朱い実からは想像も出来ないほど幻想的な花だった

毎日のように通る道路の北側、歩道の奥に小さな崖があり、その崖と歩道の間にミニ雑木林があって、毎年秋になると鮮やかな朱色の実がいくつも吊り下がっていました。カラスウリです。

吊り下がるカラスウリの実
吊り下がるカラスウリの実


赤いと言うより朱いが似合う色です赤いと言うより朱いが似合う色です

そこは信号の少し手前と言う事もあり、車で信号待ちしているときによくこの朱い実をよく見ていたものです。


花が終わると小さくしぼみます花が終わると小さくしぼみます

しかし、あるとき、ふと思いました。そう言えば実は見ても花は見たことがない…と。花の季節に朝、車で通るときに確認してみたのですが、花が咲いている様子は全く分かりません。
そこで、早朝に歩いて行ってみたのですが、咲き終わって閉じた小さな花の後が残っているだけでした。夜の花だと知ってはいましたが、マツヨイグサなどのことを思うと朝なら少しは花が残っていると思っていたのです。

仕方がないので、今度は夜に出かけてみました。7時過ぎです。夏でもこの時間になれば、薄暗くて灯り無しではよく見えないくらいですが、やっと咲いている花に出会えました。カラスウリの 花は同じ夜型でも本当に暗くならないと咲かないのです。それは見れば見るほど、本当に変わっている花でした。ヒガンバナも細いけど、これはまるで蜘蛛の糸みたいな感じです。ただ、コンパクトデジカメで夜の花を撮るのは難しく、この程度の写真ですが、それでも変わった形とレース模様の見事さは分かると思います。

カラスウリの花はレース編みのような感じです
カラスウリの花はレース編みのような感じです

それにしても、カラスウリは何でこんなに変わった形なのでしょう? 一説には花を大きく見せるためと言われます。ただ、花を大きくするには栄養が多く必要です。でもカラスウリは庭の花と違って肥料は貰えないと分かったからか、省エネの方法を見つけたようです。糸ならばそれほど栄養がなくても大きく出来たのでしょう。そのおかげで、レース編みのような不思議で美しい姿を見せてくれます。カラスウリの工夫と努力に感謝したいですね。

ヒガンバナと比べてもより細いカラスウリの花の先



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