ライターHの“デジモノ”放談

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第15回
iPadで仕事! ノートPCの使い勝手をプラスできる「ロジクールトランスフォーム キーボード TK900」

キータッチが良好! 長文の入力でもなんなくこなせる

TK900は、Bluetoothという無線通信規格を使ってiPadと接続。外付けのキーボードとして、iPad上で文字の入力機器として利用できる。こうしたiPad用のBluetoothキーボードは何台も利用してきたが、なかなか納得いく機器に出会えなかった。

文字を入力するだけなら、iPadのソフトウェアキーボード(画面上に表示されるキーボードのこと)を利用するよりも、Bluetoothキーボードを利用した方が遙かに快適だ。しかし普段使っているパソコンのキーボードと比べると、見劣りする製品が多い。携帯性を追求するがために剛性が低く、キーを押すと全体がたわむ。キータッチ(キーを押したときの感触)も良くない。

通常、iPadではソフトウェアキーボードを使って文字を入力する。このソフトウェアキーボードがとても使いづらい。ノートパソコンのキーボードでは、指は常にキーボードの上、いわゆるホームポジションに置き、そこから目的のキーを押していく。しかしiPadのソフトウェアキーボードは、キーの上、つまり画面上に指を触れると、そのキーを押したと見なされる。だから、指は常に宙に浮かせていなければならない。TK900を使えば、ノートパソコン同様、キーボードのホームポジションに指を置き、キーのタイプができる

iPadとの接続にはBluetoothを利用する。接続は、iPadの「設定」メニューから「一般」→「Bluetooth」へ進み、Bluetooth機能をオンに。認識されたTK900をタップするだけ。一度、接続設定をすれば、次回からは自動的にiPadと接続される

不満点が多かったiPad用のBluetoothキーボードの中で、TK900は剛性感があり、安定してキーを打っていける。キーの形状は、トレンドのアイソレーションタイプ(キーが1つ1つ独立している)。キータッチはノートパソコンに近くて良好だ。キー配列は、アップル側の仕様により、英語配列となる。使い慣れた日本語配列のキーボードと比べると、記号などの入力方法が少し変わるが、この点も慣れてしまえば問題ない。筆者の執筆活動に十分使えそうだ。

キーピッチ(キーとキーの間隔)は、スタンダートノートと同じ19mm、ストロークは1.5mmを確保している。原稿の執筆にMacBook Airを使っている筆者でも、違和感なく使えるキータッチだった

「iPadで原稿なんて書けるの?」と思う人も多いと思うが、全く問題ない。文章を執筆するためのアプリがいろいろある。筆者が愛用するのは「Textforce」(350円)と「 iText Pad」(250円)というエディターアプリ。どちらもオンラインストレージサービスの「Dropbox」と連携して使える。パソコンで途中まで書いた原稿を「Dropbox」経由でiPadへ送って続きを書いたり、逆にiPadで書いた原稿をパソコンで受け取って作業することもできる

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