今さら聞けないワインの話

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第13回
知っておくともっと美味しい~マリアージュのこと~

「マリアージュ」という言葉を耳にされたことがある方も多いでしょう。
マリアージュとは本来、フランス語で「結婚」を意味しますが、ワインの世界では、「料理とワインの組み合わせ」のことをいいます。マリアージュを楽しむことができると、食事の楽しみ方も広がります。

前回のコラムの最後で、3月9日に催された「イタリアン&ワイン プレミアムナイト」について書かせていただきましたが、こちらのイベントでもマリアージュを考えてワインをご提供しました。
そこで今回は、ワインとお料理をどのように合わせたらよいかという、マリアージュのヒントについてお話ししましょう。きっとワイン選びが楽しくなり、お食事するのがさらに楽しくなりますよ!

マリアージュの考え方は、いくつかあります。
まず一般的に、お肉には赤ワイン、お魚には白ワインが合うとされていますね。この「料理の色に合わせてワインを選ぶ」というのが考え方の一つです。
例えば、デミグラスソースや赤ワインのソースなど、ソースの色が濃く、味付けの濃いものやこってりしたものには、赤ワイン。ホワイトソースやオイルソースなど、ソースの色が薄いものには、白ワイン。ちなみに、うなぎのかば焼きや、たれで焼いた焼き鳥などは、素材自体はあっさりしていますが、濃厚なたれが赤ワインに合うのです。なんとなく合いそうな感じ、わかりますか?

二つ目は、「ワインはソースである」という考え方です。例えば、フライや天ぷらにウェッジレモン(三角形に切ったレモン)がよく付いてきますよね。あれは、少量の酸味を加えることでさっぱりさせ、さらに食材の味を引き立てるために添えられているのです。同じように、フライや天ぷら、また白身魚のお刺身やお寿司に、私はシャンパンを合わせたり酸味の強いソービニヨンブランを合わせたりします。シャンパンはコクと相対して酸味がしっかりしているので、レモンのような役割をしてくれるのです。

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